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「 『華氏911』vs『司令官不適格』 」

周辺諸国・外交」の検索結果: 161
2004.09.09 (木)

「 『華氏911』vs『司令官不適格』 」

『週刊新潮』 2004年9月9日号 日本ルネッサンス 第131回 米国の大統領選挙の様子を見る度に、日本の選挙もここまで盛り上がればどんなに速く社会の仕組が変わっていくことだろうと思う。それほど、米国民は選挙に熱中する。 ブッシュ氏をホワイトハウスから“追い出す”ことを目的に作ったと、マイケル・ムーア監督が公言する「華氏911」は公開からわずか1ヵ月で米国内での売り上げが1億ドル(110…

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2004.08.05 (木)

「 ケリー政権なら対日訴訟復活か 」

『週刊新潮』 2004年8月5日号 日本ルネッサンス  第127回 7月26日から民主党大会がジョン・ケリー氏の地元、ボストンで開かれた。ケリー候補のスローガンは「国内でより強く、世界で尊敬される国に」である。このところ、氏が多用するのは「アメリカを再びアメリカならしめよ」という言葉だ。 ケリー氏への支持率はブッシュ大統領への強烈な批判でジワジワと上昇、現職大統領と抜きつ抜かれつを繰…

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2004.06.26 (土)

「 台湾のWHO参加を後押し 中国との全面的対立を避ける米国外交戦略の注意深さ 」

『週刊ダイヤモンド』     2004年6月26日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 548 6月15日、米国のブッシュ大統領が、台湾の世界保健機関(WHO)へのオブザーバー参加を支持する法案に署名した、と発表された。 昨年、中国を発生源とするSARS(新型急性肺炎)が台湾にも広がり、感染した医師が日本を訪れたことがあった。陳水扁(チン・スイヘン)総統のSARS対策は後手に回り、…

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2004.04.08 (木)

「 日本が譲れば、中国は驕る 」

週刊新潮 2004年4月8日号 日本ルネッサンス   第111回  台湾の陳水扁総統は、中国は、こちらが譲れば、さらにより多くを要求してくると述べたが、1972年の日中国交樹立以来の尖閣諸島に関する発言からもそれは明らかだ。 その意味で3月24日に尖閣諸島に不法上陸した中国人7人を、十分な取り調べもせずに送り返したことは、深刻な間違いだった。中国側の思惑に日本がさらに翻弄されていく結…

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2004.03.20 (土)

「 台湾総統選挙が如実に示す経済優先策と中国人化教育 戦後日本の姿と生き写し 」

週刊ダイヤモンド  2004年3月20日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 535 3月20日の台湾総統選挙が目前に迫るなか、3月9日付の「聯合報」は、連戰(レン・セン)・国民党主席への支持率が41%、再選を目指す陳水扁(チン・スイヘン)・民進党総統が38%と発表。連氏リードを伝えた同紙は、もともと国民党寄りのメディアだ。一方、民進党の調査は、陳氏が37.6%、連氏が36.1%で、陳…

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2003.10.23 (木)

「 日台を搦め捕る、中国柔軟外交 」

『週刊新潮』 2003年10月30日号 日本ルネッサンス 第90回 10月19日、バンコクで行われた米中首脳会談で、北朝鮮の「安全の保証」を文書化するとの米国提案が明らかにされた。「悪行には報酬は与えない」としてきたブッシュ政権の政策転換である。かつての金正日体制の否定から、金正日体制のコントロールへと実利を求めて変化したのだ。 具体的には、北朝鮮の求めていた米朝不可侵条約の締結には応じない…

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2003.09.22 (月)

「 ブッシュの窮状に付け込む中国の思惑、加速する米中接近と日本の立場 」

『週刊ダイヤモンド』 2003年9月27日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 511回 ブッシュ政権の世界戦略が大きく変わりつつある。2001年9・11のテロ攻撃以来、米国の敵は、テロとそれを支援する国々となった。主たる敵がテロリズムになったとき、米国の対中国政策も大きく変わり、米中接近が始まった。両国の接近は、日米同盟関係にも少なからぬ影響を及ぼしかねない。 米中接近が目に見えるか…

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2003.02.10 (月)

「 米露接近への焦りは禁じ手 日本は今こそ国益を計れ 」

『 週刊ダイヤモンド 』 2003年2月15日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 481回 一人ひとりの人生の展望は、各自が切り拓かなければ見えてこないのと同じく、一国の運命も、その国が目標を定め、自力で取り組まなければ拓けてはこない。 外務省が、尖閣諸島のうち、魚釣島など三島を埼玉県在住の持ち主から借り上げていたことが、1月末に発覚した。転売を防ぎ、日本国の領土として安定して管理す…

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2003.01.11 (土)

「 国益追求型の国際社会にどう加わるかが日本の課題 」

『 週刊ダイヤモンド 』 2003年1月18日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 477回 国益の乱舞する時代が21世紀である。国際社会の対立軸は、イデオロギーに取って代わって、ドライに主張される国益となる。 国家観や民族意識の極端に希薄な日本は、拉致問題の真実が明らかになるにつれて、久しく忘れていた国家や民族について考え始めた。その日本が緊急に取り組むべき課題は、米国のイラク攻撃に…

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2002.12.21 (土)

「 えひめ丸事故を教訓に考える死生観の隔りと謝罪への対応 」

『週刊ダイヤモンド』 2002年12月28日・2003年1月4日新春合併号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 475回 2001年2月9日、ハワイ沖で愛媛県立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」を沈没させた、米国原子力潜水艦「グリーンビル」のスコット・ワドル元艦長が来日した。2002年12月15日に宇和島市を訪れ、同校に建てられた慰霊碑に献花した。 同事件を軸に展開された日米の対応と反応…

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