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「 慶應は福澤翁の精神を忘れ政治の思惑に屈服したか 」

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2002.12.09 (月)

「 慶應は福澤翁の精神を忘れ政治の思惑に屈服したか 」

『週刊ダイヤモンド』 2002年12月14日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 473回 「自分の面子にこだわって、李登輝さんの訪日を妨げた人がいる」 台湾総統府国策顧問の金美齢さんが、こう言って憤っている。 台湾人を弾圧した蒋介石総統下の国民党政権時代、その反国民党政権の言動ゆえに祖国に戻ることさえできなかった金さんは、自由を愛する精神で自らを支えてきた台湾人だ。李前総統は11月…

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2002.12.02 (月)

「 台湾前総統訪日拒否をめぐる交流協会“態度豹変”の背景 」

『週刊ダイヤモンド』 2002年12月7日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 472回 台湾には、世界のどの国と比べても際立つほどの、親日感情がある。加えて、日本の書籍や雑誌を丹念に読み、日本の現状に注目し続ける知識階級が存在する。 国際社会でこれほど日本を識り、親しい気持ちを抱いている人びとは少ないが、そうした台湾人の代表が、李登輝前総統であろう。李氏は11月の慶應義塾大学「三田祭…

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2002.06.24 (月)

「 それでも日本の元外交官か 解せない中江氏の総括論文 」

『週刊ダイヤモンド』 2002年6月29日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 451回 6月8日の「朝日新聞」に、中江要介元駐中国大使が寄稿した。 「瀋陽事件 独断と偏見目立つ報道も」と題された論文は、日本の元外交官としては驚くべき内容である。氏は「外務省で40年余仕事をした者として」瀋陽事件を「総括」するとの書出しで、7項目の主張を展開。まず、瀋陽の日本総領事館に5人の北朝鮮亡命者…

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2002.06.17 (月)

「 日本の政治家に学ばせたいW杯チームの“心構え” 」

『週刊ダイヤモンド』 2002年6月22日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 450回 とうとう見てしまった9日夜のW杯、日本・ロシア戦である。お尻に火がついたような締切原稿のことは、この際忘れて、楽しんだ。 日本チームのコーディネーションのよさは、私にさえもすぐにわかった。大柄なロシア選手を相手に、小柄な日本人選手が決して小柄に見えなかったのも驚きだ。ゴールを決めた金髪頭の稲本潤一…

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2002.05.20 (月)

「 微塵の妥協も許されない国家主権侵害事件への対処 」

『週刊ダイヤモンド』 2002年5月25日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 446回 5月9日夜のニュース番組でいっせいに報じられた映像の、なんとすさまじかったことか。中国遼寧省瀋陽の日本総領事館で発生した、北朝鮮国民の亡命事件である。 5人の北朝鮮亡命者は、日本領事館内に、確かに逃げ込んでいた。その彼らを追って、中国の官憲が日本領事館内に走り込み、幼児をおぶった女性ともう1人の女…

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2002.03.14 (木)

「 私益に走る官僚に国家はありや 」

『週刊新潮』 2002年3月21日号 日本ルネッサンス 第11回 「ここ数年の外務省は異常でした。非常に憂うべき状況が次から次へと生まれ、このままでは日本はロシア政策を完全に踏み外し、将来に禍根を残すと考えたのです」 こう語るのは、杏林大学教授の田久保忠衛氏である。田久保氏ら外交問題専門家10名が、「対露政策を考える会」を結成し、「対露政策に関する緊急アピール」を出したのは昨年6月だった。1…

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2002.03.11 (月)

「 鈴木宗男氏の国民への“本当”の罪は北方領土問題でのロシアへの譲歩 」

『週刊ダイヤモンド』 2002年3月16日号 オピニオン縦横無尽 437回 川口順子外務大臣の指示で行なった鈴木宗男氏と外務省の癒着の実態調査結果が3月4日に発表された。 注意してよく読むと、非常に多くのことが見えてくる。たとえば、鈴木氏が「1997年9月に北海道・沖縄開発庁長官に就任したが」「同年末から、同議員が北方四島住民支援への関与の度合いを深めていった」というくだりである。 北方四…

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2001.12.17 (月)

「 対テロ対策外交でのプーチンロシア大統領の見事な手腕 」

『週刊ダイヤモンド』 2001年12月22日号 オピニオン縦横無尽 第426回 米国を襲ったテロ攻撃からちょうど3ヵ月の12月11日、攻撃の主謀者とされるウサマ・ビンラディンのテロ組織「アルカイダ」が投降に同意した。投降部隊の規模や、ビンラディンの所在は不明ながら、アルカイダの潰滅が近づいているのが見えてくる。 ブッシュ大統領が「新しい戦争」と呼んだこの戦いは、そのネーミングにもかかわらず、…

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2001.10.06 (土)

「 小泉首相に難民支援策と集団的自衛権の問題整理と解決策望む 」

『週刊ダイヤモンド』 2001年10月13日号 オピニオン縦横無尽 第416回 10月2日にブレア英首相が労働党大会で行なった演説は、すばらしかった。BBCなどが中継したが、まさに政治は言葉、言葉は信念だと示していた。40分あまりの演説のなかで、ブレア首相はタリバン政権に対し、ビン・ラディンの引渡しを要求、身柄引渡しか政権の引渡しかと迫ったうえで、テロリストとは交渉しない、テロリストの行動の意…

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2001.09.27 (木)

「 米国同時多発テロ後の日本の報道と指導者の発言を憂う 」

『週刊ダイヤモンド』 2001年9月29日号 オピニオン縦横無尽 第414回 米国中枢部へのテロ攻撃のニュースを、取材地のベトナムで見た。ハノイでもホーチミンでも、欧米諸国および日本の放送は同時中継で見ることができる。朝と夜と、ホテルの自室に戻った時には、予想だにしなかった衝撃のニュースを各国のメディアがどう伝えたか、各国の首脳がどう対処したかを見較べることとなった。 現地で見た日本からのニ…

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