櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

「 講和条約記念式典で浮彫りになった日米関係のかげりの兆し 」

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2001.09.17 (月)

「 講和条約記念式典で浮彫りになった日米関係のかげりの兆し 」

『週刊ダイヤモンド』 2001年9月22日号 オピニオン縦横無尽 第413回回 サンフランシスコ講和条約50周年記念式典で行われた日米外相会談から見えるものは、日米関係のかげりであるといえば言いすぎだろうか。田中真紀子・パウエル両外相は現地時間の8日昼に会談、2人だけの会談は15分程度だったと報じられた。その後、中谷元・防衛庁長官とウルフォウィッツ国防副長官が合流、40分間のワーキングランチを…

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2001.08.20 (月)

「 日本に教科書修正を要求する韓国自身にも“歴史の歪曲”あり 」

『週刊ダイヤモンド』 2001年8月25日号 オピニオン縦横無尽 第409回 8月16日の「朝日新聞」は朝刊の1面で扶桑社の出版した歴史および公民の教科書は、全国の市区町村立および国立の中学校では使われないというニュースを伝えていた。 教科書の採択は542地区に分かれて行われたが、その中のひとつとして「つくる会」の編集した教科書を採択しないという徹底ぶりである。雪崩(なだれ)を打つかのような…

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2001.07.30 (月)

「 韓国の教科書にみる 親心があふれる国の歴史の教え方 」

『週刊ダイヤモンド』 2001年8月4日号 オピニオン縦横無尽 第407回 歴史教育のなかで教科書の役割がいったいどれだけの重みを持つのかは正直に言って定かではない。私自身、学校で習った歴史は、今想い出そうとしてもあまり思い出せないからだ。私の場合、歴史の面白さは教科書以外の幾多の本によって知った。興味が湧くような編集内容の本に接すれば、子どもは歴史に魅きつけられるのだ。 では読み物としての…

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2001.07.23 (月)

「 教科書をめぐる日韓関係悪化は大胆な融和策で対処せよ 」

『週刊ダイヤモンド』 2001年7月28日号 オピニオン縦横無尽 第406回 扶桑社の教科書問題と小泉首相の靖国参拝問題に関連して隣国の反発が強まっている。7月18日には韓国政府は靖国神社に合祀されている旧日本軍の軍人・軍属だった韓国人の位牌の返還を日本政府に公式に要請する方針だと伝えられた。 この要項以前にも韓国側は教育現場での交流を中止し、政治レベルの会談も中止した。日本製品のボイコット運…

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2001.07.02 (月)

「 日米安保条約の解消を主張する元外交官の論文は国益を損ねる 」

『週刊ダイヤモンド』 2001年7月7日号 オピニオン縦横無尽 第403回 週末の「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」(IHT)紙に元外交官の野田英二郎氏が「日米安保条約は廃棄すべきだ(should be scrapped)」という主張を「社説・意見欄」に寄稿していた。 野田氏は文部省(現文部科学省)の教科書検定審議委員を務めていた昨年10月、2002年度版中学生用の歴史教科書の検…

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2001.04.23 (月)

「 政府は李前総統へのビザ発給問題を明確に説明せよ 」

『週刊ダイヤモンド』 2001年4月28日・5月5日合併号 オピニオン縦横無尽 第394回 どうやら日本政府は李登輝・台湾前総統にビザを出すことをようやく決めるらしい。らしい、というのは、19日午前現在、まだ正式な決定が出ていないからだ。  病気治療で来日したいという人を、なぜ拒絶するのか、国際社会でも理解しかねているようだ。この騒動のさなか、香港在住の中国人の友人一家が東京にきた。彼らは夫…

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2001.04.16 (月)

「 李前総統にビザを発給しない非人道的な外交を糾弾する 」

『週刊ダイヤモンド』 2001年4月21日号 オピニオン縦横無尽 第393回 日本はなんという心の狭い小国か。心臓病のために来日ビザを申請した台湾の李登輝前総統に、外務省はビザを出さないというのだ。  その理由が「ビザの申請書は受理していない」「申請書は提出されていない」というものだと、いう。この発言に、台湾の親日派までが大憤激している。  李夫妻の代理となって申請書を日台交流協会の台北…

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2001.03.26 (月)

「 国益を考えず訪ロする森首相は形容すべき言葉がないほどの愚者 」

『週刊ダイヤモンド』 2001年3月31日号 オピニオン縦横無尽 第390回  3月25日に森喜朗首相がロシアのプーチン大統領との首脳会談に臨む。私は長年、森喜朗という政治家は、国家論や戦略論を理解し身につけるほどの頭脳はないが、それでもこの国を愛し大切に想っている人物であると考えていた。「神の国」などの発言は軽率だったが、真意は「神々の国」という点にあり、人間とはしょせん小さく弱い存在である…

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2001.02.01 (木)

「 公人が私人にもどるとき 」

『GQ』 2001年3月号 COLUMN POLITICS 昨年11月に、ペルーのフジモリ大統領が辞任を発表し日本に滞在し始めてすでに3ヶ月目に入った。氏の滞在は、日本という国のあり方に、幾つかの大きな疑問を突きつけ続けている。  第一の疑問は、日本の亡命者や難民政策に対するものだ。恥ずかしいことに、日本はこれまで、亡命者も難民も原則として受け入れてこなかった。フジモリ前大統領の受け入れは、こ…

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「 問題提起・フジモリ氏をめぐって問われる国家の原則 」

『正論』 2001年3月号 「問題提起・フジモリ氏をめぐって問われる国家の原則」 突然、日本国民になった前ペルー大統領をわれわれはどう遇すべきなのか  昨年11月17日、ペルー前大統領のアルベルト・フジモリ氏が日本滞在を開始して以来、3ヶ月になろうとしている。1990年以来2000年暮れまで、足かけ11年にわたってペルーの大統領職にあった人物が、実は“日本国民”だったという、大方の国民が予想…

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