「 政治家が国民の代表ならば今こそ信念で発言すべき 」
『週刊ダイヤモンド』 2002年8月3日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 456回 7月22日、「朝日新聞」が一面トップで報じた世論調査の結果には、住民基本台帳ネットワーク施行への強い不安が満ちている。個人情報の流出や不正使用に不安を感じている人は全体の86%にも上り、住基ネットの施行は「延期すべき」という人が76%もいた。 かたや「産経新聞」も、住基ネットについて知っている人のう…
「 行政個人情報保護法案こそプライバシー侵害の元凶 」
『週刊ダイヤモンド』 2002年7月27日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 455回 国民に11ケタの番号を振る住民基本台帳ネットワークに対する反対論が急速に高まっている。すでに三重、奈良、鳥取、福島の4県が県として実施延期の意見書を採択しており、同様の意見書を採択した市町村は全国で約60に上る。市として最大の350万の人口を抱える横浜市もその一つである。 地方自治体は、住民に11…
「 総務省の主張とは裏腹に『住基ネット』施行は法律違反 」
『週刊ダイヤモンド』 2002年7月20日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 453回 日本弁護士連合会(日弁連)が全国の地方自治体を対象に、住民基本台帳ネットワークに関して調査を実施した。昨年末に続く2度目の調査だが、興味深い結果が出ている。 住基ネットはこのままいけば、ひと月もしないで施行される国民総背番号制のことである。国民全員に11ケタの番号を付け、その番号で本人確認ができる…
「 敗戦直後、日本人再教育に使われた『眞相箱』の実態 」
『週刊ダイヤモンド』 2002年7月13日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 453回 過日、古い本を読んだ。『眞相箱 太平洋戦争の政治・外交・陸海空戰の眞相』である。 今では古書店でもなかなか見つけられないもので、コズモ出版社から1946(昭和21)年8月25日に出版され、値段は15円である。 じつは、私はこの本が文庫本として再出版されるにあたって、若干の解説を書いたのだ。書きな…
「 法律施行前から改正を予告『住基ネット』の本当の怖さ 」
『週刊ダイヤモンド』 2002年7月6日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 452回 8月5日から、総務省は国民全員に11ケタの番号を振って住民基本台帳ネットワークを開始すると突っ張っている。 住基ネットが施行されれば、私たちはプラスチックのカードを持つことになる。私たちが買う1枚1400円のカードには、顔写真と8ビットのICチップが埋め込まれている。 過日、コンピュータ技術者の吉…
「 それでも日本の元外交官か 解せない中江氏の総括論文 」
『週刊ダイヤモンド』 2002年6月29日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 451回 6月8日の「朝日新聞」に、中江要介元駐中国大使が寄稿した。 「瀋陽事件 独断と偏見目立つ報道も」と題された論文は、日本の元外交官としては驚くべき内容である。氏は「外務省で40年余仕事をした者として」瀋陽事件を「総括」するとの書出しで、7項目の主張を展開。まず、瀋陽の日本総領事館に5人の北朝鮮亡命者…
「 日本の政治家に学ばせたいW杯チームの“心構え” 」
『週刊ダイヤモンド』 2002年6月22日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 450回 とうとう見てしまった9日夜のW杯、日本・ロシア戦である。お尻に火がついたような締切原稿のことは、この際忘れて、楽しんだ。 日本チームのコーディネーションのよさは、私にさえもすぐにわかった。大柄なロシア選手を相手に、小柄な日本人選手が決して小柄に見えなかったのも驚きだ。ゴールを決めた金髪頭の稲本潤一…
「 個人情報保護法案を廃止し国民総番号制を凍結せよ 」
『 週刊ダイヤモンド 』 2002年6月15日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 449回 防衛庁が情報公開の請求者の個人情報をリスト化し、利用していたことが発覚した。 驚くべきは、リストの存在を複数の人間が知っていながら、だれもリスト作成を止めさせようともせず、注意もしなかったことだ。個人情報を集めたリストの作成やその利用が、法律違反であることなど、ただの一人も留意しなかったのだ。…
「 読みやすさ優先で見失った『漢字』の表現力と奥深さ 」
『週刊ダイヤモンド』 2002年6月8日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 448回 日ごろ気になることの一つが、言葉である。私たち日本人は、言葉や言葉遣いをどの程度、意識しているのかと折々に思ってきたが、5月27日付「毎日新聞」の「発言席」欄に谷川健一氏が書いておられた。 日本の新しい自治体の名前が安易すぎないかと。2005年までに全国の市町村の合併が進み、現在の3300から100…
「 国益を賭けた対中国政策に水を差す民主党議員の言動 」
『週刊ダイヤモンド』 2002年6月1日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 447回 中国瀋陽の日本総領事館での亡命事件をめぐって、中国政府がその姿勢を豹変させたのはなぜだろうか。 事件発生当日の5月8日、中国政府は、日本公館の安全確保のための措置であり、問題はないとの立場を表明した。9日になってもその立場は変わらず、あくまでも日本公館を守るための行動だったと主張した。それが、10日…













