「 『個人的怨念』で反日左翼路線を突き進む『盧政権』 」
『週刊新潮』 '05年2月24日号 日本ルネッサンス 拡大版 第154回 特集 「韓国」最新レポート (後編) 盧武鉉大統領は“恨の国”韓国の、“恨(ハン)の人”である。彼の下で韓国はいま、これまでの韓国を作りあげてきた人々と彼らを支えた価値観を全否定し、新たな社会主義的国家を築こうとしている。米国との協力よりも民族協調が大事だと主張して、盧武鉉大統領は反米親北路線をとり続ける。鋭…
「 『メディア規制』に秘められた親『金正日』路線 」
『週刊新潮』 '05年2月17日号 日本ルネッサンス 拡大版 第153回 特集 「韓国」最新レポート (前編) 「冬のソナタ」と「ヨン様」ブームで日本人の韓国に対する印象は大層和らいだものになっている。しかし、韓国の現状はそのようなイメージとは程遠く、「無血革命」「左翼革命」と呼ばれる一連の“改革”が進行中だ。 時代に逆行するこの改革の柱は、盧武鉉大統領が目指してきた言論改革法、私…
「 盧武鉉韓国政権が支えようと北朝鮮はすでに破滅の渕に “経済制裁”の効果は大きい 」
『週刊ダイヤモンド』 2005年1月29日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 577 1月上旬から中旬にかけて韓国を取材した。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権は北朝鮮とどう向き合い、拉致、核、ミサイル問題をどう解決しようとしているのか。一連の取材で見えたのは、いまさらではあるが、破滅の渕にある北朝鮮の実態と、それをなんとしてでも支えようとする韓国の姿勢だった。また北朝鮮の現状では、た…
「 金正日後を睨む中国の思惑 」
『週刊新潮』 '04年12月16日号 日本ルネッサンス 第145回 現代コリア研究所の理事長で1955年以来北朝鮮問題を研究してきた玉城素(もとい)氏が、金正日体制の危うさについて語った。 「まず、経済が瀕死の状況です。今年6月は白米1キロが400ウォンでした。ところが公式には発表されていませんが中国がコメの輸出を停止して忽ち価格がはね上がり、8月までには1キロ700ウォンに、9…
「 小泉首相、北朝鮮外交で迷走か 」
『週刊新潮』 2004年11月18日号 日本ルネッサンス 第141回 ブッシュ氏が再選されたことで最も警戒感と闘争心を高めているのが北朝鮮の金正日総書記であろう。ブッシュ政権2期目の米国の対北朝鮮政策は6カ国協議の場で、核、ミサイル、拉致を軸に、北朝鮮側の歩み寄りを厳しく要求し続けるものになる。北朝鮮から明確な答えが得られない場合は、北朝鮮問題を国連安保理の討議にかけて経済制裁を科すことも…
「 拉致問題解決を後押しか 米国の『北朝鮮人権法』に見る日米両政府の対応の相違 」
『週刊ダイヤモンド』 2004年10月30日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 565 10月18日、米国ではブッシュ大統領が署名して「北朝鮮人権法案」が成立した。米国の北朝鮮政策推進において「人権問題は主要な要素」となると明記した同法は、拉致問題の解決を目指す立場を、力強く後押しする内容だ。 北朝鮮への支援の前提条件は「拉致された日本人、韓国人に関する情報をすべて開示す…
「 拉致で正統派排除の動き 」
『週刊新潮』 2004年10月14日号 日本ルネッサンス 第136回 10月4日、警察庁で全国拉致容疑事案捜査担当課長会議が開かれた。警察庁が全国の公安課長と庁内の警備、鑑識、外事などの各課長を集めて、拉致問題に特化して行ったはじめての会議である。これまで、拉致問題の調査のために、警察がどのような捜査や調査を行ってきたかは必ずしも明らかではない。捜査や調査には秘密がつきまとい、公開出来ない…
「 拉致解決、経済制裁を恐れるな 」
『週刊新潮』 2004年9月30日号 日本ルネッサンス 第134回 去る9月17日、北朝鮮に拉致された日本人を救出するには、もはや実力行使しかないことを訴える国民大集会が東京・千代田区の九段会館で3,500人を集めて開かれた。 「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」「北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟」の3組…
「 米大統領選の結果待ちか 意図的に活動中止する北朝鮮 首相は正常化交渉を早まるな 」
『週刊ダイヤモンド』 2004年9月11日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 558 北朝鮮問題が凪(なぎ)状態に陥っている。横田めぐみさんら10人の行方不明者の再調査結果を報告させる日朝実務者協議も、日本側が望んでいた九月の再開催は実現されないことになった。日本側の要求に北朝鮮側からまったく返事がなく、これ以上強く要求して再開しても、肝心の情報が得られなければ小泉純一郎首…
「 拉致問題、まだ区切りではない 」
『週刊新潮』 2004年7月29日号 日本ルネッサンス 第126回 曽我ひとみさんのジャカルタ滞在は予想よりもずっと短い10日間で終わった。北朝鮮に戻らず日本で暮らすよう、夫のジェンキンス氏と2人の娘を説得するには、とても長い時間がかかる、或いは出来ないかもしれないと、出発前の曽我さんは述べていた。それだけ3人の家族は北朝鮮の価値観に深く染まっており、ジェンキンス氏は米国による軍訴追を恐れて…