櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

「 同盟国米国の軽視と中国偏重 福田外交で陥る危険な罠 」

2007年12月」の検索結果: 9
2007.12.29 (土)

「 同盟国米国の軽視と中国偏重 福田外交で陥る危険な罠 」

『週刊ダイヤモンド』   2008年12月29日・1月5日合併号  新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 721    福田康夫首相が12月27日から30日まで、4日間にわたって中国を訪問する。11月16日の訪米は、わずか26時間の滞在だった。中国に偏重するかのような日本外交は、はたして持つのだろうか。 日本外交の危うさは、じつは安倍晋三政権時からうかがえた。安倍前首相は、政権発足直後に中国を訪…

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2007.12.27 (木)

「 薬害肝炎、福田首相の愛の欠如 」

『週刊新潮』'07年12 月27日号 日本ルネッサンス 第294回  薬害C型肝炎にかかって苦しんでいる患者は圧倒的に女性たちが多い。出産時に非加熱フィブリノゲン製剤を止血剤として投与されたことが原因である。  同製剤の製造元は旧ミドリ十字、薬害エイズをひきおこした非加熱血液製剤の製造元である。薬害肝炎の被害者たちは、旧ミドリ十字を継承した三菱ウェルファーマ(現・田辺三菱製薬)と厚生労働省に全面…

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2007.12.22 (土)

「 またしても思いやりに欠ける発言 薬害C型肝炎問題への首相の姿勢を問う 」

『週刊ダイヤモンド』   2007年12月22日号  新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 720  去る12月10日、福田康夫首相は参院決算委員会で、福山哲郎民主党議員から薬害C型肝炎問題について問われ、答えた。 「この件については、あまりよく知らないんです。今週、(大阪高等裁判所の)和解案が出るので、それを待って関係省庁と協議し、迅速に対応したい」  首相答弁は、二つの点でおかしい。まず「…

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2007.12.20 (木)

「 技術大国・日本は「中国の下請け」になる 」

『週刊新潮』'07年12 月20日号 [特集]日本ルネッサンス・拡大版 第293回  日本は戦後、安全保障も外交も基本的に米国主導の下でやってきた。一人前の国家でなくとも、経済だけは世界一の水準を達成し、幾世代もかけて磨き上げた優れた技術を誇ってきた、と私たちは考えてきた。  しかし、いまや、経済、技術分野においてさえ日本は敗北しつつある。日本の技術にかげりが生じたからではない。21世紀の地球経…

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2007.12.15 (土)

「 米欧がイランの核問題を最重視するなか外交に疎い首相の下で孤立深まる日本 」

『週刊ダイヤモンド』   2007年12月15日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 719  福田康夫首相の外交視点には、日本周辺の景色、というより、日中関係の促進しかないのではないか。  今、国際情勢は複層的に変化しつつある。鍵は米国の中東政策だ。ブッシュ大統領の評価は、北朝鮮問題よりもイラク、イラン問題で決まる。残り任期約一年となった同大統領はそのことを意識しているはずだ。  ブ…

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2007.12.13 (木)

「 ならず者国家が横行する世界 」

『週刊新潮』'07年12月13日号 日本ルネッサンス 第292回  12月19日には、盧武鉉大統領に替わる韓国の新大統領が選出される。最有力候補が前ソウル市長の李明博氏であることに変わりはないが、熾烈な選挙戦ではなにが起こるか、最後までわからない。また、新大統領の北朝鮮政策によって、拉致、安全保障を含む日本の国益は大きな影響を受ける。それだけ朝鮮半島情勢の読み方が重要になる。  今年出版された『…

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2007.12.08 (土)

「 立場が変われど国際摩擦を避けて通る福田首相はやはり「不可」評価のままか 」

『週刊ダイヤモンド』   2007年12月8日号  新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 718   2002年4月に、発足一年後の小泉純一郎政権の評価を誌上座談会で問われたことがある。出席者は京都大学の中西輝政教授、経済アナリストの森永卓郎氏、それに私の三人だった。  福田康夫首相が訪米してブッシュ大統領と会談し、シンガポールでの東南アジア諸国連合の首脳会議で中国の温家宝首相とも首脳会談を…

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2007.12.06 (木)

「 集団自決命令、大江作品の歪曲 」

『週刊新潮』'07年12月6日号 日本ルネッサンス 第291回  第二次世界大戦末期の沖縄で、果たして日本帝国陸軍は住民らに集団自決を命じたのか。大江健三郎氏の『沖縄ノート』(岩波新書)は、軍命令を揺るぎない前提として書かれ、1970年の初版以来、今日まで50刷を重ねてきた。  慶良間列島の渡嘉敷及び座間味両島で集団自決を命令したとされた守備隊長、赤松嘉次大尉と梅澤裕少佐らを、大江氏は〝屠・ー者〟…

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2007.12.01 (土)

「 米国内でも批判強まる対北朝鮮外交 テロ支援国家の指定解除は大いに疑問 」

『週刊ダイヤモンド』   2007年12月1日号  新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 713  横田めぐみさんの拉致から30年が過ぎた。13歳の少女は43歳となり、横田夫妻は共に70代だ。 「疲れ果ててしまいました」と母親の早紀江さんは語る。「ブッシュ大統領個人は拉致問題をきちんと理解してくださっていると思いますが、国務省には北朝鮮の実像が見えていないのでしょう。私たちには理解できない北朝…

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