櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

コラム

2006.10.12 (木)

「 中韓の影響、米国の日本批判 」

『週刊新潮』 '06年10月12日号 日本ルネッサンス 第234回 安倍晋三首相が今週末にも中韓両国を訪問する旨報じられた。小泉前政権を拒絶した両国が、いま新内閣を受け入れるのは歓迎すべきだ。だが、日本にとって大事なことは、歴史認識や靖国問題という国家としての価値観が問われる事柄については、決して主張を曲げないことである。 中韓両国も、日本が両国への内政干渉を避けてきたように、日本への内…

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2006.10.07 (土)

「 安倍政権に求められる“保守の本気” 安易な妥協は必ず見破られる 」

『週刊ダイヤモンド』    2006年10月7日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 660 9月26日、初の戦後生まれの首相、安倍晋三内閣が発足した。人事を見ると、あらゆる意味で安倍氏らしい。 27日付の各紙は、新首相が人事について派閥の長の森喜朗元首相らに事前に相談、その結果、安倍内閣は森氏らの考えをかなり反映したものとなったと解説した。その最重要の事例が幹事長人事で、安倍氏…

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2006.10.05 (木)

「 権力闘争でも不変、対日要求 」

『週刊新潮』 '06年10月5日号 日本ルネッサンス 第233回 中国国内の権力闘争がひとつの山場を迎えている。中国共産党が9月24日、上海市トップの陳良宇党政治局委員を解任したのだ。陳氏は江沢民前国家主席に連なる「上海閥」の有力メンバーの一人だ。この解任は胡錦濤国家主席が江氏一派の権力排除に向けて大きく動き出したことを意味する。 陳氏解任がいかに重大な意味を持つかは、中国共産党の…

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2006.09.30 (土)

「 安倍新政権に求められることはまったき保守の価値観を貫くこと 」

『週刊ダイヤモンド』    2006年9月30日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 659 強者には草木もなびき、歴史観も外交政策も正反対の人びとが安倍晋三氏の門前に列を成す。氏の課題はいかに彼らをさばき、自分なりの内閣をつくり上げるかである。 安倍政権誕生を前に、国民が何を欲しているかを、戦後の歴史から振り返る。氏の祖父、岸信介は総裁選で石橋湛山に敗れたあと、石橋の病による…

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2006.09.28 (木)

「 道路改革、それぞれの顛末 」

『週刊新潮』 '06年9月28日号 日本ルネッサンス 第232回 いよいよ小泉純一郎氏の政権が幕を閉じる。小泉政治を彩ったドラマのひとつが道路公団民営化である。 明らかな失敗に終わった民営化の顛末も興味深い。まず道路公団元総裁の藤井治芳氏である。 氏は03年10月、国土交通大臣から解任され、それを不服として東京地裁に処分取り消しの訴訟をおこした。地裁は今年9月6日、藤井氏の訴えを棄…

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