「 『京都議定書』は空手形に終わるか 」
週刊『週刊新潮』 2007年4月12日号 [特集]日本ルネッサンス 第259回 昨年11月、ケニアのナイロビで開かれた国連気候変動枠組条約締約国会議第12回会合(COP12)の会議で英国財務省作成のスターン・レビューが発表された。内容は、人類が直ちに地球温暖化の原因となる二酸化炭素削減に取り組めば、年間の対策費は世界のGDPの1%で済むが、放置すれば、5~20%が必要になる…
「 薬害肝炎訴訟で司法が裁いた国の責任 無意味な控訴は避け早期の政治決着を 」
『週刊ダイヤモンド』 2007年4月7日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 685 3月23日、東京地方裁判所は薬害肝炎訴訟で、製薬企業とともに国の法的責任を明確に認めた判決を下した。 手術や出産に当たって、止血のために投与された濃縮血液製剤によってC型肝炎に感染したとして、東京、仙台、名古屋、大阪、福岡の全国五地裁で提訴されたのが薬害肝炎訴訟だ。うち、すで…
「 訴えるゴア元米副大統領 」
週刊『週刊新潮』 2007年4月5日号 [特集]日本ルネッサンス 第258回 映画「不都合な真実」が連日立ち見だそうだ。元米国副大統領のアル・ゴア氏が世に問うた同作品は、慈しみ合いのなかで、家族を形成してきたゴア家の物語と、人類の直面する環境問題を融合させた内容である。人間の欲望と身勝手ゆえに進んだ地球温暖化。たったいまから皆が生活を変えなければ、「将来世代に対して、破滅し…
「 憲法改正への道筋がついただけに惜しい国民投票法案が持つ2つの欠陥 」
『週刊ダイヤモンド』 2007年3月31日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 684 憲法改正の手続きを定める国民投票法案が、4月中旬に衆議院を通過する見通しとなった。安倍晋三首相が政権の最大の課題とする憲法改正への道筋が、これで一応、つくことになる。 与党は民主党との調整を断念したと報じられたが、民主党内は複雑だ。同党には、党の意見はかなり与党案に反映さ…
「 国際的反日情報戦に立ち向かえ 」
週刊『週刊新潮』 2007年月3日29号 日本ルネッサンス 第257回 駐日米国大使のトーマス・シーファー氏が、米国下院公聴会で証言した元慰安婦の言葉を「信じる」と語っている。3月17・18日付の「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」紙が報じたもので、大使は「女性たちは売春を強要された」として旧日本軍による強制は「自明の事実だ」とも述べた。 拉致問題を深く理解し、横田早紀江さん…













