「 石破首相が破壊する家族の一体性 」
『週刊新潮』 2025年1月2・9日合併号 日本ルネッサンス 第1129回 石破茂氏の国家観の欠如、日本人として備えているべき価値観の欠落ほど恐ろしいものはない。この宰相の下では中国の侵略で斃れる前に、わが国自体が自滅しかねない。口先でもてあそぶ石破構文で野党を煙に巻き多少支持率を上げ、本人は自信を持ち始めているそうだ。だが、石破氏お得意の丁寧な説明と誠実さで唱えてきた憲法改正論はどこに消…
「 尖閣奪取を狙う習近平の軍事戦略 」
『週刊新潮』 2024年12月26日 日本ルネッサンス 第1128回 「軍事オタク」の石破茂首相は安全保障問題に通じていると見做されがちだ。しかし、これは全くの誤解だと、石破官邸で働く人物は言う。 「軍艦や戦車、ロケットなどの機能や構造について、細かいことはよく知っている。しかし、それだけです。米中の熾烈なせめぎ合いに加えて、中国が核戦略を大転換させ、日本の命運を左右する安全保障の全…
「 韓国親中政権の誕生は日本の悪夢 」
『週刊新潮』 2024年12月19日号 日本ルネッサンス 第1127回 韓国大統領の尹錫悦氏が12月3日午後10時半に戒厳令を宣布し、4日午前4時半に解除した。尹氏は与野党双方から、戒厳令宣布は憲法違反だと非難を受け弾劾決議の崖っぷちに立たされ、結局、謝罪会見を開いた。結果として氏は弾劾を免れたが、最大野党「共に民主党」代表の李在明氏は、毎週、弾劾決議案を国会に提出すると宣言した。 …
「 台湾で進む中国の三戦 」
『週刊新潮』 2024年12月12日号 日本ルネッサンス 第1126回 「台湾有事は日本有事」・・。安倍晋三総理によるこの鮮烈な問題提起は今や日本国の常識となっている。今、私たちは台湾有事は必ず起きるとの前提で台湾問題を多角的に考えなければならない。 わが国での議論は軍事的側面に重点が置かれがちだが、中国の台湾政策には実は軍事的要素の分析だけでは読み解けない重要な変化が生じている。軍…
「 SNSが旧メディアを圧倒した日 」
『週刊新潮』 2024年12月5日号 日本ルネッサンス 第1125回 「おねだり」と「パワハラ」のイメージにまみれ、辞職に追い込まれた兵庫県の齋藤元彦知事が11月17日、出直し知事選で大勝した。驚きの逆転の背後に既存メディア(新聞、TV、雑誌)vs新メディア(SNS)の戦いがあった。両メディアがせめぎ合う現代、私たちは双方の長所・短所を識っていなければ大きな間違いを犯すことになる。 …