「 総裁選出馬演説、抜群の高市早苗氏 」
『週刊新潮』 2024年9月19日号 日本ルネッサンス 第1114回 9月9日、高市早苗氏が自民党総裁選挙に正式に名乗りを上げた。「サナエあれば、憂いなし。」の標語を背に熱を込めて語った90分はいかにも高市さんらしかった。 会見の内容は文句なしだ。経済安全保障担当大臣として所管してきた事案に加え、年来のキャリアの実績を十分に示して、すでに出馬を表明している候補者の中で群を抜いて充実し…
「 「南海トラフ70%」の“嘘”と島崎邦彦氏 」
『週刊新潮』 2024年9月12日号 日本ルネッサンス 第1113回 今年の新潮ドキュメント賞受賞作『南海トラフ地震の真実』(小沢慧一著、東京新聞)には驚いた。読み進む内に、わが国に巣食う無責任な学者・研究者たちへの猛烈な憤りが湧いてきた。彼らが専門性の壁のうしろに隠れて、根拠のない非科学的な論理を展開し、危機へのわが国の対応を歪め、日本社会と多くの国民に害をなしているからである。 …
「 自民党総裁の選出基準はこれだ 」
『週刊新潮』 2024年9月5日号 日本ルネッサンス 第1112回 自民党の次期総裁に相応しい人物を尋ねる世論調査では石破茂、小泉進次郎、高市早苗、小林鷹之、河野太郎の各氏が上位を占める。 9月12日の告示日までには尚多数の出馬が明らかになるだろう。右に挙げた候補者は高市氏、小林氏の保守勢力と、いわゆる「小石河」三氏のリベラル勢力に明確に二分される。双方の政策のどちらを取るかは日本が…
「 松浦光修氏が語る特別な『わが国』 」
『週刊新潮』 2024年8月29日号 日本ルネッサンス 第1111回 日本は国の基盤を失い、漂流しているかのようだ。日本人の底力を引き出し困難にもめげない勁(つよ)い国にするには何が必要か。「言論テレビ」で皇學館大学教授の松浦光修氏に語ってもらった。松浦氏は安倍晋三総理や中川昭一氏らが創った若手保守議員の勉強会(後の創生日本)の、いわば指導に当たった人物である。 「歴史認識をはじめ問…
「 株価暴落、財務省・日銀の大失策だ 」
『週刊新潮』 2024年8月15・22日合併号 日本ルネッサンス 第1110回 ブラックマンデーを超えて東京株式市場で株価が暴落した。8月2日(金曜日)に日経平均株価が2216円下落したのに始まり、5日(月曜日)にはさらに4400円超も下がり、3万2000円を割った。岸田文雄首相は円安懸念を表明してきたが、1ドル=142円台後半まで円が上がったことをどうとらえているのか。 市場激変を…