「 日韓首脳会談を評価できない訳 」
『週刊新潮』 2025年9月4日号 日本ルネッサンス 第1161回 8月23日、東京で日韓首脳会談が行われた。新聞、テレビはおおむね好意的に評価した。これまで度々わが国を「敵国、敵性国家」と非難してきた「共に民主党」前代表の李在明氏ではあるが、大統領となって初の外遊先に日本を選んだり、歴史問題で烈しく日本を非難してきたのに今回は歴史に全く触れなかった点などが、氏が未来志向に変化したことを示…
「 朝日は萩生田攻撃で石破を支援する 」
『週刊新潮』 2025年8月28日号 日本ルネッサンス 第1160回 なぜ石破茂氏は首相の座にしがみつくのか。「この国を滅ぼしたくない」からだと、本人が周囲に語っているらしい(8月17日『産経新聞』1面、「辞めない首相 腹の内」、末崎慎太郎記者)。 国民の声を「真摯に謙虚に聴く」が氏の売りだ。ならば、国民が衆参両院で石破氏に鉄槌を下したその声に、耳を塞ぐ石破氏は嘘つきか。7月28日に…
「 櫻井よしこ×橋本英二 『USスチール買収』の舞台裏と対中戦略 」
『週刊新潮』 2025年8月14・21日合併号 日本ルネッサンス 第1159回 風雲急を告げる日米関係において唯一の朗報といっていいだろう。米・鉄鋼大手「USスチール」の買収を完了した日本製鉄は、いかに超大国と渡り合ったのか。その舞台裏と今後の対中戦略を、同社の橋本英二会長がジャーナリストの櫻井よしこ氏に明かしてくれた。 櫻井 USスチールの買収が実現するまでの1年半、アメリカの大統…
「 櫻井よしこ×垂秀夫 今夏、習近平が企む『反日キャンペーン』を斬る 」
『週刊新潮』 2025年8月7日号 日本ルネッサンス 第1158回 本誌発売日の7月31日、中国では旧日本軍を題材にした映画が公開される。これを機に習近平主席は大々的に「反日キャンペーン」を展開するという。その企みをジャーナリスト・櫻井よしこ氏と前駐中国大使の垂秀夫氏が一刀両断。今後の日中関係に警鐘を鳴らす。 櫻井 日中関係は今、新しい局面に入っています。習近平政権になってから、日中…
「 比較第一党論、驚きの卑劣戦略 」
『週刊新潮』 2025年7月31日号 日本ルネッサンス 第1157回 参院選大敗を受けて石破茂首相が放った言葉に驚いた。 「比較第一党の議席をいただいた」「政治には一刻の停滞も許されない。比較第一党としての責任を果たさなければならない」 これまで聞いたことのない「比較第一党」という語が突然出てきた。この悪知恵は誰が編み出したのか。 氏は敗北を受けての記者会見に臨む前に、森…