「 安倍総理、緑したたり水清き丘に 」
『週刊新潮』 2023年8月10日号 日本ルネッサンス 第1060回 7月最後の日曜日早朝、山口県下関市の下関グランドホテルを出発して、長門市油谷(ゆや)のお墓に眠る故安倍晋三総理を訪ねた。 下関市から車で1時間半、国道191号線で日本海を左に見ながら北上していく。出発するとすぐに彦島が見えてきた。米英仏蘭と戦い敗れた長州藩に英国が割譲を要求した土地だ。海上の離れ小島を想像していたが…
「 最高裁判決が破壊する日本の本質 」
『週刊新潮』 2023年8月3日号 日本ルネッサンス 第1058回 時代の変遷の中で人間の考え方や生活様式が変化するのは当然だが、歴史の転換点において常に先人たちが拘ったのは、その変化が日本の文化や歴史に合致しているかという点だった。往時の中国との交流の中でも、わが国は女性の纏足(てんそく)、官吏登用の科挙の試験制度など、わが国に合わない習慣や制度は受け容れなかった。かわりに中国にはない万…
「 沖縄を中国に隷属させる玉城知事 」
『週刊新潮』 2023年7月27日号 日本ルネッサンス 第1058回 沖縄県知事の玉城デニー氏は中国の李強首相と対話して天にも昇る心地になったのだろう。沖縄独特のカチャーシーという踊りではじけてしまった。カチャーシーは祝いの席のシメの踊りで、通常はその場にいる全員が参加する。しかし玉城氏は一人で踊り続けた。全身で喜びを表現し、大きく踏んだステップでいまにも宙に舞い上がりそうに見える。余程嬉…
「 安倍政治は若者世代を元気づけた 」
『週刊新潮』 2023年7月20日号 日本ルネッサンス 第1057回 安倍晋三総理が亡くなって1年。7月8日、各地で偲ぶ会が催され、東京・元赤坂の明治記念館での「安倍晋三元総理の志を継承する集い」はネット中継された。冒頭、2014年5月30日に安倍総理がシンガポールのアジア安全保障会議で行った基調講演の一部が紹介された。第二次政権を12年12月に発足させた安倍氏は、13年12月、靖国神社に…
【拡大版】「 人間「安倍晋三」の決定的評伝 」
『週刊新潮』 2023年7月13日号 日本ルネッサンス 第1056回 志半ばで斃(たお)れた元宰相は、「日本を取り戻す」という信念の下、国内外の様々な局面で“闘う政治”を実践してきた。その原動力はいったい何だったのか。公私ともに親交の深かったジャーナリスト・櫻井よしこ氏による人間「安倍晋三」の決定的評伝をお届けする。 安倍晋三総理は祖父、岸信介氏のことを「うちのじいさん」と呼んでいた…