「 どうした、米国外交の揺らぎ 」
『週刊新潮』 2013年12月12日号 日本ルネッサンス 第586回 米国の外交は大丈夫か。戦後の国際秩序の形成を担ってきた米国がいま、中東でも、東南アジアでも揺れている。その揺れは日中関係にも大きな影響を及ぼさずにはおかない。 折しも11月23日、中国は突然、尖閣諸島周辺を含む東シナ海に防空識別圏を設定し、「圏内を飛ぶ航空機は、飛行計画を中国外務省または航空当局に提出する義務を…
「 最悪の日韓関係の中 冷静で前向きな韓国の人の声 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年12月7日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1013 韓国で最も影響力があるといわれる言論人、趙甲済氏が11月27日夜、「中国に対する韓米日共助」が出来たと、ブログで発信した。 中国が一方的に宣言した防空識別圏に、韓国の離於(イオ)島が含まれたが、韓国軍はこれを無視して中国側に事前通知せず哨戒飛行を続けたこと、韓国政府は11月25日、…
「 ダライ・ラマ法王の中国観 」
『週刊新潮』 2013年12月5日号 日本ルネッサンス 第585回 チベット仏教の精神的指導者、ダライ・ラマ法王14世が来日し、関東、関西地域で幅広く、日本の人々に語りかけた。11月15日の来日から26日の離日まで、都合3回、私は法王の話を聞いた。 昨年に続いての取材で見た法王は極めて健康そうだった。11月16日、千葉工業大学での学生との対話の後、私たちは少人数で昼食をとったが、法王…
「 皆だれもダライ・ラマ法王14世を好きにならずにいられない 」
『週刊ダイヤモンド』 2013年11月30日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1012 チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ法王14世ほど慈愛に満ちた人物に会ったことはない。11月16日の土曜日、千葉工業大学主催、国家基本問題研究所後援の公開対話「宗教者の立場から見る科学の役割」でご一緒し、あらためてそう感じた。 法王の人との接し方は愛そのものである。千葉工大に到着した…
「 最新技術が払拭、小泉元首相の憂慮 」
『週刊新潮』 2013年11月28日号 日本ルネッサンス 第584回 「原発は即ゼロがいい」「核燃料サイクルもいま、やめたほうがいい」 11月12日、日本記者クラブで小泉純一郎元首相はこう語った。氏の主張の最大の根拠は核廃棄物の最終処分場がないという点だ。本当にそうか。世界の実情も併せて見てみよう。 使用済み核燃料を含む放射性廃棄物には低レベル、中レベルから高レベルのものま…













