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「自民、民主の矮小な政局争いで持てる力と好機を生かせない日本」

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2008.11.29 (土)

「自民、民主の矮小な政局争いで持てる力と好機を生かせない日本」

『週刊ダイヤモンド』   2008年11月29日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 766 今、国際社会は“100年に一度”の金融危機への対処に奔走している。比較的傷が浅い日本は、国際社会の危機打開に大きな力を発揮して、その力をもって、発言力と存在感を高める好機である。 といっても、貿易立国の日本は、海外需要の冷え込みで輸出が減少し、その負の影響を受けるのは当然だ。傷は比較的浅いとい…

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2008.11.08 (土)

「米国オバマ大統領誕生で懸念される日本にとっての厳しい時代」

『週刊ダイヤモンド』   2008年11月8日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 763 小欄が皆さんのお目にとまる頃、米国では新大統領が選ばれている。選挙は最後までわからないものだが、一応、オバマ氏の勝利を前提にすれば、日本にとって想像以上に厳しい時代がくる。 氏が当選すれば、大統領も上院も下院もすべて民主党および民主党の優位で占められる。古くは1933年のフランクリン・ルーズベ…

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2008.11.06 (木)

「日本無視、米中の壁に挑め」

『週刊新潮』’08年11月6日号 日本ルネッサンス 第336回 日々、国会の解散時期についての情報が新聞各紙で報じられる。けれど、激変する国際情勢を見れば、日本に現時点で総選挙を行うような余裕があるのだろうか。疑問である。 麻生太郎首相は今回の金融危機を〝100年に一度あるかないかの危機〟と言った。激変は金融だけではない。日本に大きな影響力を及ぼす米国が文字どおり、激変中である。いまは、日…

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2008.10.11 (土)

「日本の底力を強調する麻生太郎首相、所信表明の訴求力」

『週刊ダイヤモンド』  2008年10月11日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 759 麻生太郎首相の所信表明演説をめぐって、メディアの、とりわけテレビメディアの評価が辛らつだ。本来、首相の所信を表明すべきものなのに、民主党に問いかけたのが不満らしい。 メディアは野党や無所属議員の、「こんな演説は異例だ」「品格のかけらもない」(田中眞紀子氏)などというコメントを報じていた。 だが、対…

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2008.10.02 (木)

「政治は国民の心の糧になれるか」

『週刊新潮』’08年10月2日号 日本ルネッサンス 第331回 「人間に与えられたあらゆる才能の中で、雄弁の才ほど貴重なものはない」。確信をもってこう書き残したのは、英国のウインストン・チャーチルだった。当時23歳。彼はさらに書いている。 「雄弁を操る者は、偉大なる王の権力よりも、さらに永続性のある権力を振う。(中略)自己の党から見捨てられ、自分の友から裏切られ、自分の役職をはぎ取られても、こ…

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2008.09.13 (土)

「政治の何たるかを知る真の政治家はいないのか」

『週刊ダイヤモンド』   2008年9月13日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 755 福田康夫首相の突然の辞任で二本の記事が頭に浮かんだ。 一つは「月刊現代」8月号に堺屋太一氏が書いた「二代目の研究」である。8月1日発行であるから、当然、堺屋氏は脱稿の時点で福田首相の辞任など想定しておられない。同記事で氏は二世、つまり世襲が最も目立つのは、お寺さんと医療機関の経営者だとしたうえで…

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2008.09.11 (木)

「日本の評価を貶めた福田政権」

『週刊新潮』’08年9月11日号 日本ルネッサンス 第328回 9月1日夜、唐突に辞任会見を開いた福田康夫首相は、日本の国益上、最も不利な国際状況を作って去った。日本の命運の鍵を握る米中両国がいま、極めて重要な変化を遂げつつあるなかで、その変化の意味合いを理解せず、対応策もとらずに去った。 中国共産党は、党の生き残りをかけて、中国社会の変化と党政策のバランスをとろうと必死である。ネット人口…

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2008.04.24 (木)

「ヒラリー、感情を克服できるか」

『週刊新潮』’08年4月24日号 日本ルネッサンス 第310回 演壇ですれ違ったヒラリー・クリントンとバラク・オバマ両氏。笑みを作った表情には、白い歯がこぼれている。だが、その眼光は凄まじい強さで相手にとどめを刺そうとしているかのようだ。両氏の対立が険しい感情的対立に陥ってしまっていることを示す写真だった。 二人は4月13日の日曜日、米国ペンシルベニア州メサイア・カレッジで「信仰と正義(fai…

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2008.04.10 (木)

「チベット問題、首相は強く抗議せよ」

『週刊新潮』’08年4月10日号 日本ルネッサンス第308回 福田康夫首相は3月29日、チベットへの弾圧を続ける中国政府に関して、「声高に批判したり、いまから北京オリンピックと関連付けることは、今の段階で適当かどうかよく考えないといけない」「関係者間で冷静に解決してほしい」と述べた(『産経新聞』3月30日付)。 チベット問題の実態を弁えない首相が、一方的に中国政府側に偏った立場に立っているのは…

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2008.02.16 (土)

「 ヒラリー候補の顕著な“中国重視”が懸念される米国大統領選と日米関係 」

『週刊ダイヤモンド』   2008年2月16日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 727 米国の大統領候補予備選挙を伝える深夜の報道に見入ってしまう。バラク・オバマ、ヒラリー・クリントン両上院議員の接戦に、投票権もないのに注目するのは、それが日米、米中、日中の関係に大きな影響を及ぼすからだ。 日本人の会話でたびたび耳にするのが、「女性への応援歌として、ヒラリー氏に大統領になってほしい」「…

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