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「今、日米関係を前向きに見直せ」

国防」の検索結果: 162
2008.10.23 (木)

「今、日米関係を前向きに見直せ」

『週刊新潮』’08年10月23日号 日本ルネッサンス 第334回 10月11日、ブッシュ政権が、北朝鮮をテロ支援国家のリストから外したことは、安全保障に関して、米国依存の日本に安保・外交体制の根本的かつ前向きの見直しを迫るものだ。 6ヵ国協議を舞台に、一層進む米中関係の緊密化の結果、日米関係はこれから本当に厳しくなるだろう。日本は自ずと厳しさを増す日米関係の齟齬と摩擦を賢く乗り越え、如何に…

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2008.10.09 (木)

「中国の脅威を見つめよ、自衛隊」

『週刊新潮』’08年10月9日号 日本ルネッサンス 第332回 中国の軍事戦略の基本を表わすものに、鄧小平の「24字戦略」がある。4文字の成句を6個連ねた文字どおりの24文字の訓示で、鄧小平は命じている。 「冷静に観察せよ、己れの立場を固めよ、冷静に対処せよ、能力を隠し好機を待て、控えめな姿勢を得手とせよ、突出した地位を求めるな」 およそ戦いに勝つための要諦がここに含まれている。強さは、それ…

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2008.09.11 (木)

「日本の評価を貶めた福田政権」

『週刊新潮』’08年9月11日号 日本ルネッサンス 第328回 9月1日夜、唐突に辞任会見を開いた福田康夫首相は、日本の国益上、最も不利な国際状況を作って去った。日本の命運の鍵を握る米中両国がいま、極めて重要な変化を遂げつつあるなかで、その変化の意味合いを理解せず、対応策もとらずに去った。 中国共産党は、党の生き残りをかけて、中国社会の変化と党政策のバランスをとろうと必死である。ネット人口…

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2007.12.29 (土)

「 同盟国米国の軽視と中国偏重 福田外交で陥る危険な罠 」

『週刊ダイヤモンド』   2008年12月29日・1月5日合併号  新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 721    福田康夫首相が12月27日から30日まで、4日間にわたって中国を訪問する。11月16日の訪米は、わずか26時間の滞在だった。中国に偏重するかのような日本外交は、はたして持つのだろうか。 日本外交の危うさは、じつは安倍晋三政権時からうかがえた。安倍前首相は、政権発足直後に中国を訪…

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2007.12.15 (土)

「 米欧がイランの核問題を最重視するなか外交に疎い首相の下で孤立深まる日本 」

『週刊ダイヤモンド』   2007年12月15日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 719  福田康夫首相の外交視点には、日本周辺の景色、というより、日中関係の促進しかないのではないか。  今、国際情勢は複層的に変化しつつある。鍵は米国の中東政策だ。ブッシュ大統領の評価は、北朝鮮問題よりもイラク、イラン問題で決まる。残り任期約一年となった同大統領はそのことを意識しているはずだ。  ブ…

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2007.10.25 (木)

「 国連中心主義、小沢理論の矛盾 」

『週刊新潮』'07年10 月25日号 日本ルネッサンス 第285回  雑誌『世界』11月号に掲載された小沢一郎氏の論文が興味深い。「今こそ国際安全保障の原則確立を」と題された「公開書簡」には、テロと戦う国際社会、アフガニスタンでのテロとの戦いに関して、日本は具体的に何をすべきなのかなどについて、氏の問題意識が明らかにされている。政権交代の可能性が現実問題として語られるいま、氏の考えが日本国の政策…

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2007.09.20 (木)

「 小沢民主、政権奪取に猛省必要 」

『週刊新潮』 '07年9月20日号 日本ルネッサンス 第280回 11月1日に期限が切れるテロ特別措置法の延長問題を巡って、民主党の小沢一郎代表は11日、参議院で否決された場合、衆議院の3分の2で再可決させるのはおかしいと述べ、反対を強調した。 氏はこれまで、「アフガニスタンでの戦争はブッシュ大統領が自衛戦争だと言って始めた」「アフガンでもイラクでも、ブッシュ政権の政策追認だけが日米関係のすべてで…

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2007.08.11 (土)

「 反対のための反対では通用しない 政権政党への成長はテロ特措法から 」

『週刊ダイヤモンド』     2007年8月11・18日合併号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 702 7月の参議院議員選挙での民主党大勝は日本の政治にどんな変化をもたらすのか。民主党は日本の未来を担う責任政党へと成長していけるのか。外交、防衛など、国家の基本問題を取り仕切っていけるのか。 最初の試金石はテロ対策特別措置法である。同法は2001年9月の米同時多発テロを…

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2007.05.26 (土)

「 米中の力のバランスが中国に傾けば? 台湾問題はドミノ倒しの最初の1枚 」

『週刊ダイヤモンド』     2007年5月26日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 691 「産経新聞」(5月16日付)は、「中国、米空母攻撃ミサイル開発へ」との野口裕之記者の記事を一面に掲載した。 中国軍が米空母攻撃能力を高めるため、射程1,500~2,500キロメートルの準中距離弾道ミサイル「東風21」の改良に着手したこと、核弾頭搭載が可能な東風21はすでに10…

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2007.02.01 (木)

「 『集団的自衛権』なくして『日米同盟なし』 」

『週刊新潮』 '07年2月1日号 日本ルネッサンス「拡大版」 第249回 [特集]    緊急提言『日本が危ない』 【第3回】  「 『集団的自衛権』なくして『日米同盟なし』 」 航空宇宙専門誌『エビエーション・ウィーク・アンド・スペース・テクノロジー』(電子版)の1月17日の報道は衝撃的だった。1月11日午後5時半(日本時間12日午…

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