「 沖縄知事選、自民党は勝ったのか 」
『週刊新潮』 '06年11月30日号 日本ルネッサンス 第241回 11月19日に行われた沖縄県知事選挙は、自民・公明両党の推薦する仲井真弘多(なかいま・ひろかず)氏が接戦を制した。同選挙から読みとれるのは、敗北した民主、勝利した自民、両党を蝕む危機である。 仲井真氏に、敗れたとはいえ約3万7,000票差で迫ったのは糸数慶子氏だ。糸数氏を推したのは民主…
「 いじめには負けない強さを持つしかない 大人社会ではよりひどいじめが待
『週刊ダイヤモンド』 2006年11月25日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 667 子供たちの自殺が続き、大人たちの狼狽が続く。私たちはいったい どうしたら幼い人たちの自殺の連鎖を止めることができるのか。大人はいかにして、この種の事態を前に、自信を持って子供たちを指導できるのか。 いじめによる自殺が起これば、それは第一義的に学校の責任で、校長や担任教師の指導に欠…
「 警戒せよ、情勢大変化の予兆 」
『週刊新潮』 '06年11月23日号 日本ルネッサンス 第240回 米国議会中間選挙での共和党敗北は、朝鮮半島情勢の大変化と日本 への深刻な衝撃をもたらしかねない。 11月10日の『ウォール・ストリート・ジャーナル』(WSJ)は、ラムズフェルド国防長官の更迭とロバート・ゲイツ新長官任命の意味を、ブッシュ・ドクトリンの終焉だと一言で断じた。ブッシュ・ドクトリンとは、民主主義や自由の価値…
「 日本周辺がすべて核保有国となった今 真剣な核議論こそ政治家本来の役割 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年11月18日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 666 「この時期に議論しなければいつするのか」。自民党政調会長の中川昭一氏が言っているのは、核議論のことだ。 北朝鮮の核実験発表を機に、国際社会は北朝鮮への制裁の方法と程度について議論した。日本と米国が厳しい制裁を提案しても、中国は決して乗ってはこない。非難決議にかたちのうえでは加わっても、実…
「 ここまで来た、韓国の北朝鮮化 」
『週刊新潮』 '06年11月16日号 日本ルネッサンス 第239回 11月6日、韓国国会で盧武鉉大統領は施政方針演説を行い 、北朝鮮への支援策の継続を明言した。金剛山観光事業と開城工業団地での経済活動を継続するというのだ。 金剛山への韓国人の観光旅行は、韓国政府の援助で行われている。小中学生の修学旅行先にも指定され、旅費の大半が国費で賄われる。これまでに同事業だけで540億円が北朝鮮に流…
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みなさまへ 日頃からたくさんのみなさまに、お読みを頂きありがとうございます。 今回、ブログのデザインを一新してみました。 その中で、ご要望の多かった文字の大きさですが 標題をクリックいただければ、ボタンにより文字を大きくしたり 戻したり出来るように、機能を追加しました。 ご活用いただければ幸いです。 今後とも、どうぞよろしくお願いします。 …
「 高校の必修科目“未履修・改竄”発覚で露呈した歴史授業軽視教育の欠陥構造 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年11月11日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 665 「ミリシュウ」という耳なれない語が連日報道されている。全国にわたる多数の高校で、卒業に必要な必修科目を、受験勉強を優先するあまり学んでいなかった、未履修だったというのだ。 教育問題の根は深い。今回の未履修問題にもいくつもの側面がある。その第一が、未履修科目が世界史に集中してい…
「 中国に芽生える新しい歴史認識 」
『週刊新潮』 '06年11月9日号 日本ルネッサンス 第238回 中国国内に、事実に沿って理性的に歴史を考えようとする人々が少数ながら存在する。中国共産党のイデオロギーに囚われず、自らを弱者と位置づけてひがむこともなく、歴史事実を歪曲することもなく、中国共産党政府の歴史教育政策を真っ向から批判する人々だ。 日中対訳で日本僑報社が出版した『中国の歴史教科書問題』(袁偉時著、武吉次朗訳)、『「氷…
「 中国の本質を世界に知らしめたチベット少年僧銃撃現場の公開映像 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年11月4日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 664 今、インターネットで、米国の動画投稿サイト「ユーチューブ」に、ぜひアクセスしてみてほしい。中国軍が、チベットの25歳の尼僧と12歳の少年僧を銃撃し、死に至らしめた映像が日本語字幕付きで配信されている。 2人は、当初73人のグループの一員だった。彼らは全員チベット人で、中国の弾圧から逃れて…
「 日本は韓国保守派と連帯せよ 」
『週刊新潮』 '06年11月2日号 日本ルネッサンス 第237回 “韓国の盧武鉉大統領が前のめりになって金正日総書記の懐に飛び込みそうになっている、その背中を米国が厄介払いをするかのように突き飛ばす” 私が諷刺漫画の著者なら、今週はこんな絵柄を描いたであろう。そしてその先に起こり得る混乱は、どこかで見たことのある悲劇、あの朝鮮戦争である。 10月20日、ワシントンで開かれた米韓両国の安全保…