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「 台湾のWHO参加を後押し 中国との全面的対立を避ける米国外交戦略の注意深さ 」

2004年06月」の検索結果: 8
2004.06.26 (土)

「 台湾のWHO参加を後押し 中国との全面的対立を避ける米国外交戦略の注意深さ 」

『週刊ダイヤモンド』     2004年6月26日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 548 6月15日、米国のブッシュ大統領が、台湾の世界保健機関(WHO)へのオブザーバー参加を支持する法案に署名した、と発表された。 昨年、中国を発生源とするSARS(新型急性肺炎)が台湾にも広がり、感染した医師が日本を訪れたことがあった。陳水扁(チン・スイヘン)総統のSARS対策は後手に回り、…

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2004.06.24 (木)

「 軍事に劣らぬ米国の外交力 」

『週刊新潮』 2004年6月24日号 日本ルネッサンス  第121回 「米仏関係はエリザベス・テーラーとリチャード・バートンの関係と同じ。いつでもくっついたり離れたりする」 米国のCNNが伝えたように、6月上旬の両国の動きは、この1~2年続いていた冷たい関係が、双方の国益を軸に大きく変化し、新たな協力関係に入ったことを示している。イラク統治の混乱で躓いたかにみえた米国の外交が鮮やかに凄…

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2004.06.19 (土)

「 凄惨な小学生の同級生殺害 心を育てる教育が急がれる 読書と対話によって心を耕せ 」

『週刊ダイヤモンド』     2004年6月19日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 547 長崎県佐世保市で起きた小学6年生による同級生殺害事件に、誰もが戸惑っている。この11歳の女児の犯行は、裁判官3人による合議で審理されることになった。おとなでいえば、刑事事件に当たる取り扱いである。 仲よしの同級生の首をカッターナイフで10センチメートルの深さに達するほど切りつけた心のな…

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2004.06.17 (木)

「 手の内全て曝け出した小泉外交 」

『週刊新潮』 2004年6月17日号 日本ルネッサンス   第120回 小泉純一郎首相の5月22日の訪朝は、世論の非常に高い支持を受けた。だからといって小泉再訪朝が日本外交史に残る汚点であることに変わりはない。 首脳会談では首相の右隣に坐って一部始終を見守った山崎正昭官房副長官が帰国直後に多くの取材に応じ、交渉は北朝鮮ペースだったことを認めたが、なぜそのような展開になったのか。 官邸か…

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2004.06.12 (土)

「 功を焦ったか小泉首相の拙速 日朝交渉の国際社会の評価は“人質をカネで買い戻す国” 」

『週刊ダイヤモンド』     2004年6月12日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 546 小泉純一郎首相の再訪朝に対する国際社会の評価をひと言でいえば、「人質を買った」ということである。いかに人道の冠をかぶせても、金正日総書記との交渉の席で、食糧25万トンと医療援助1,000万ドルを約束したことを、国際社会は決して評価しないだろう。 日本の外交は、顔の見えない外交といわれて…

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2004.06.10 (木)

「 イラクで国際社会の流れをよめ 」

『週刊新潮』 2004年6月10日号 日本ルネッサンス  第119回 『ネオコンの論理』で知られるカーネギー国際平和財団の上級研究員、ロバート・ケーガン氏は、イラク問題をきっかけに生じた米欧間の深刻な亀裂について警告する。 同氏の主張を敢えて一言でいえば、唯一の超大国となった米国は、軍事的な問題解決能力があるからこそ、テロリズムの脅威を脅威と認めて対応しようとする。反対に欧州がテロは脅…

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2004.06.05 (土)

「 外交目的は国交正常化でなく国民の奪還であるはず 家族会への非難は本末転倒 」

『週刊ダイヤモンド』     2004年6月5日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 545 小泉純一郎首相が北朝鮮から連れ戻した5人の子どもたちの姿が初々しい。おじいさんが、孫たちの奪還を機に、願をかけて断っていたお酒を四半世紀ぶりに飲んだ。「五臓六腑に染みわたった」という言葉にも喜びが溢れていた。 子どもたちが帰国した5月22日以来、多くの人びとがそうした喜びを分かち合っている。…

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2004.06.03 (木)

「 金丸以来進歩なし、小泉訪朝 」

『週刊新潮』 2004年6月3日号 日本ルネッサンス  第118回 5月22日の小泉首相の北朝鮮再訪問は、明らかな失敗だった。 帰国した5人の子供たちの素直そうな佇まいと、親子が揃った場面での笑顔が唯一心を和ませてくれる。この5人の帰国を除けば、肝心なことは解決されていない。そのうえに、援助まで約束した小泉外交の失敗の形は、14年前の金丸信氏を団長とする訪朝の失敗と重なってくる。 90…

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