「 支離滅裂に映る細川元首相のインタビュー 闇雲な政権批判はメディアの真価にあらず 」
『週刊ダイヤモンド』 2018年9月15日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1247 雑誌「選択」があらぬ方向に迷走中だ。巻頭インタビューは控え目に言って無意味である。明らかな誤報や歪曲報道も目立つ。 選択の誇りは日本の大戦略を示し、論ずることで言論界に重きをなすことだったのではないか。闇雲な政権批判が物言うメディアの真価だと考えているとしたら、無責任な野党並みだ。 …
「 報ステは福島の風評被害を煽るのか 」
『週刊新潮』 2018年9月13日号 日本ルネッサンス 第817回 8月30、31の二日間、福島第一原発(1F)から出るトリチウムを含んだ水の処分について、福島県富岡町などで公聴会が開かれた。地元在住で、NPO法人ハッピーロードネット理事長の西本由美子さんが心穏やかならずといった風情で語った。 「マスコミ報道は今回も表面的で事態の混乱を煽り立てるだけでした。地域の実情や地元の思いを知…
「 人権は軽視されるのか改善に向かうのか 目が離せない中国共産党内の権力闘争 」
『週刊ダイヤモンド』 2018年9月8日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1246 「産経新聞」外信部次長の矢板明夫氏が、ノーベル平和賞受賞者で中国政府に弾圧され、昨年7月に事実上獄死した劉暁波氏について『私たちは中国が世界で一番幸せな国だと思っていた』(ビジネス社)で書いている。 文化大革命の最中、都会の「知識青年」たちは農民に学べと指示され農村に下放された。毛沢東に心…
「 「中国は世界一」の幻想を脱した二人 」
『週刊新潮』 2018年9月6日号 日本ルネッサンス 第816回 題名を見て思わず笑い、中身を読んで慄然とする。いま、盛んに日本に微笑み、「日中友好」を印象づける習近平国家主席の甘い罠に誘われ、前のめりになっている日本の政治家や経営者全員に読んでほしい警告の書が、『私たちは中国が世界で一番幸せな国だと思っていた』(石平、矢板明夫著、ビジネス社)である。 周知のように中国人だった石氏は…
「 沖縄基地問題を巡る壮大な矛盾の構図 『不都合な真実』の予見は説得力がある 」
『週刊ダイヤモンド』 2018年9月1日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1245 沖縄県が熱い政治の渦の中にある。翁長雄志知事の死去で、知事選挙が9月30日に繰り上がった。氏の後継者として小沢一郎氏の同志で、自由党幹事長の玉城デニー氏が出馬する可能性が濃厚だ。 自民・公明の候補者は普天間飛行場を擁する宜野湾市の前市長、佐喜眞淳氏である。宜野湾市議、沖縄県議を経て宜野湾市長…













