「 認識せよ、力が支配する世界への変化を 」
『週刊新潮』 2018年7月19日号 日本ルネッサンス 第810回 ドナルド・トランプ米大統領は、6月8、9日にカナダ・ケベック州で開かれた先進7か国首脳会議(G7)に遅れて現われたうえ、2日目は午後の会議に出席せずに早く帰った。 鉄鋼・アルミの輸入制限拡大、制裁関税問題などで、他の6か国と相容れず「6+1」の対立となったのは周知のとおりだ。居心地の悪さから抜け出したその足で、トラン…
「 国会は一日も早い憲法改正の実現に向け国民の意思問う機会をつくるのが責務だ 」
『週刊ダイヤモンド』 2018年7月14日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1239 7月5日付の「産経新聞」が、与党は憲法改正手続きを定めた国民投票法改正案の、いまの国会での成立を断念する方針だと報じた。5日の衆議院憲法審査会で趣旨説明は行うが、実質審議には入らずに、継続審議にするという。 改正案の内容は、一昨年成立した改正公職選挙法をそのまま国民投票法に反映させる…
「 中国が進めるパックス・シニカの道 」
『週刊新潮』 2018年7月12日号 日本ルネッサンス 第809回 7月1日、東京で東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の閣僚会合が開催され、年内の大筋合意を目指すとの点で一致した。 RCEPは日中韓豪印にニュージーランドと東南アジア諸国連合(ASEAN)10か国の、計16か国で構成される。実現すれば世界人口の約半分、GDPで約3割を占める巨大広域経済圏となる。 日本がRCE…
「 判事と長官が対立する韓国の異常事態 司法の頂点に立つ最高裁まで左翼が侵食 」
『週刊ダイヤモンド』 2018年7月7日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1238 朝鮮問題専門家の西岡力氏が、シンクタンク「国家基本問題研究所」の定期会合で語った。 「韓国は政治とメディアだけでなく、司法も北朝鮮にやられてしまいました。韓国に残っているまともな保守は在野の言論人だけです」 氏が警告したのは韓国大法院(最高裁判所)の金命洙(キム・ミョンス)院長(長官…
「 拉致解決を国交正常化に優先せよ 」
『週刊新潮』 2018年7月5日号 日本ルネッサンス 第809回 いったん公約したことはなり振り構わず実行する。パリ協定、TPP、中国への懲罰的関税、EU諸国や日本にまで関税をふりかざすことも含めて、良くも悪くも「アメリカ第一」の公約を守る。トランプ米大統領のこんな傾向が北朝鮮への脅威になる。 米朝首脳会談における共同声明は、トランプ氏が北朝鮮に「安全の保証を与えることを約束」し、金…