「 善意を発揮出来る税制を作れ 」
『週刊新潮』 '05年1月27日号 日本ルネッサンス 第150回 阪神大震災から10年、約8割の被災者が神戸の町は復興したと答える一方で、自分たちの生活が復興したと答えた人は5割にとどまっていたことに目を引かれた。 被災者が綴った文章でも、愛する家族を喪った悲しみから、多くの人が、未だに立ち直ることが出来ず、加えて経済的にも困窮している様子が伝わってくる。 或る人は書いていた。 「今…
「 “靖國”問題で内政干渉する中国の作戦に揺らぐな 日本の妥協策は憲法違反 」
『週刊ダイヤモンド』 2005年1月22日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 576 このところ、聞き捨てならない話を耳にする。小泉純一郎首相の靖國神社参拝問題で冷却した日中関係打開のために、玉虫色の解決を探る動きが進行中だというのだ。国家の基盤にかかわる事柄で玉虫色の妥協策など、あってはならない。また、靖國神社へのさまざまな働きかけや圧力は、政教分離を謳(うた)う日本国憲法…
「 ブラックバスと脅迫状 」
『週刊新潮』 '05年1月20日号 日本ルネッサンス 第149回 ブラックバスが日本の魚を食い潰す勢いで全国に広がっている。明らかに密放流によるもので、明白な違法行為の結果である。写真家の秋月岩魚(いわな)氏が憤る。 「日本におけるバス密放流の悪質さは、世界的にも例を見ないレベルです。ブラックバスには口の大きいオオクチバスと口の小さいコクチバスがいますが、両方共に全国的に生息…
「 被災地への救援競争は米中のアジアでの覇権争い 日本も政府一体で取り組め 」
『週刊ダイヤモンド』 2005年1月15日 早春号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 575 インド洋大津波の犠牲者は、15万人を超えてなお増える勢いだ。被災国10ヵ国以上、被災者は現時点で500万人を超える。日本人を含む多くの犠牲者を悼みながら、日本は今、被災者への援助の手を、いかに早く、いかに強力に差し伸べるかに全力を挙げて取り組む必要がある。アジア諸国に必要とされる国と…
特集 「 緊迫の海域『尖閣諸島』を見た! 」(後編)
『週刊新潮』 '05年1月13日号 日本ルネッサンス[拡大版] 第148回 2004年暮れに東シナ海上空を飛んだ。眼下に広がる日中摩擦の海の現状を視て感じたことは、中国が主張している大陸棚説の、日中双方にとって相反する意味での死活的重要性だった。 中国は、中国の大陸棚は沖縄トラフまで続いていて海も海底資源も尖閣諸島も、そこまでの全てが中国のものだと主張する。 地図を広げると中国の意図…













