「 武器輸出然り、領土問題然り 強硬な態度を示すロシアには揺るがぬ外交姿勢で臨め 」
『週刊ダイヤモンド』 2005年2月19日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 580 1月28、29の両日、東京で「新しい日露関係第一回専門家対話」という会議が開かれた。日露双方で約20人が参加して、両国間の問題と発展の可能性を語り合う目的だった。 参加して驚いたのは、ロシア側の強硬な態度だった。たとえば、日本側がロシアの中国への武器輸出について懸念を表明したときの…
「 『メディア規制』に秘められた親『金正日』路線 」
『週刊新潮』 '05年2月17日号 日本ルネッサンス 拡大版 第153回 特集 「韓国」最新レポート (前編) 「冬のソナタ」と「ヨン様」ブームで日本人の韓国に対する印象は大層和らいだものになっている。しかし、韓国の現状はそのようなイメージとは程遠く、「無血革命」「左翼革命」と呼ばれる一連の“改革”が進行中だ。 時代に逆行するこの改革の柱は、盧武鉉大統領が目指してきた言論改革法、私…
「 命がけの行動だったイラクの国民議会選挙 “投票率60%”が持つ重み 」
『週刊ダイヤモンド』 2005年2月12日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 579 戦いと流血のすえに行なわれたイラクの国民議会選挙は大成功だったといってよい。投票率は約60%と伝えられたが、この数字の意味はきわめて重い。なんといっても、投票に行くのは文字どおり、命がけの行動だったからだ。 選挙が失敗し、米国にダメージを与えることを目論むテロリストたちは、投票に行く…
「 産卵の危機だけは回避か 釣り業界と政治圧力が妨げるブラックバス駆除問題の行方 」
『週刊ダイヤモンド』 2005年2月5日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 578 環境省が、日本の生態系保護と政治圧力のなかで揺れている。 2004年5月に成立した「特定外来生物被害防止法」は、日本全国の河川や湖沼池に密放流されたブラックバスの駆除を主目的としてつくられた。にもかかわらず、引きの強さで釣り人に人気が高く、釣り具の売り上げにつながるブラ…
「 盧武鉉韓国政権が支えようと北朝鮮はすでに破滅の渕に “経済制裁”の効果は大きい 」
『週刊ダイヤモンド』 2005年1月29日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 577 1月上旬から中旬にかけて韓国を取材した。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権は北朝鮮とどう向き合い、拉致、核、ミサイル問題をどう解決しようとしているのか。一連の取材で見えたのは、いまさらではあるが、破滅の渕にある北朝鮮の実態と、それをなんとしてでも支えようとする韓国の姿勢だった。また北朝鮮の現状では、た…













