櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

コラム

2006.04.15 (土)

「 引き返せない道に踏み出した戦略なき再処理工場の稼働 最終的なシワ寄せは消費者に 」

『週刊ダイヤモンド』    2006年4月15日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 637 原子力発電に使用された核燃料からプルトニウムとウランを抽出する商業用再処理工場が、4月1日、青森県六ケ所村で運転を開始した。17ヵ月間の試験運用で430トンの使用済み核燃料を再処理する予定だという。 運用開始で、日本原燃の六ケ所村再処理工場は半減期が1万4000年という毒性の強いプル…

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2006.04.13 (木)

「 いつ来るか、橋本氏の収支決算 」

『週刊新潮』 '06年4月13日号 日本ルネッサンス 第210回 多くのニュースの主人公たちを取材して感ずるのは、人生は帳尻が合うように出来ているということだ。 3月31日から4月1日のニュース報道、とりわけ『読売新聞』のスクープは、そうした想いをさらに深め、読む者の鼓動を思わず速め高めるものだった。 3月31日、『読売』朝刊一面トップには「中国側 機密執拗に要求」の大見出しが踊った。…

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2006.04.08 (土)

「 内部に芽吹く冷静な思考力が中国社会の将来を必ず変える その前に揺らぐのは日本の恥 」

『週刊ダイヤモンド』    2006年4月8日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 636 3月28日付『読売新聞』朝刊が、中国政府系研究機関、社会科学院の元日本研究所長、何方氏の発言を伝えていた。内容は「歴史問題を日中関係の基礎にしてはならない」「歴史に決着をつけようとすれば、どんな国家と隣国の関係も、大国同士の関係もうまくいかない」というものだ。 氏は「歴史の決着を最優…

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2006.04.06 (木)

「 薬害エイズから学ばない日本 」

『週刊新潮』 '06年4月6日号 日本ルネッサンス 第209回 血友病患者1,500名余が被害をうけた薬害エイズ事件。和解から、この3月末で丸10年が経過した。 週末、10周年を記念して「これまでの10年 これからの10年」という集会が都内で開かれた。多くの人々が集まり、大阪HIV訴訟原告団代表の花井十伍氏が「10年と一言では言えない大変な日々の連続だった」と語ったが、真実、そうだ…

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2006.04.01 (土)

「 政経不可分が崩れた日露関係 北方領土返還要求に対しては今は揺らがず機会を待つべき 」

『週刊ダイヤモンド』    2006年4月1日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 635 3月中旬、モスクワで「新しい日露関係第二回専門家対話」が開かれ、安全保障、経済、政治の3分野について議論が行なわれた。政治分野の課題はなんといっても領土問題だ。だが、領土問題についてのロシア側の姿勢は、木で鼻を括るもので、ロシア側の1人はこう述べた。 「ロシア経済は好調で石油価格の高…

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