[特別レポート] 「 中国が日本に『軍事侵攻』する日 」
『週刊新潮』 '06年5月4・11日号 日本ルネッサンス 拡大版 第213回 戦争は、力が均衡しているときに起き易く、力が大きく離れているときには起きにくい。また、戦いに勝つには1対3の法則、つまり、相手方の3倍の戦力が必要だといわれる。 こうしたことを否応なく考えなければならないのは、中国の国家戦略が一貫して軍事力を基本に組み立てられているからだ。1949年の中華人民共和国の建国以…
「 米中首脳会談を前に態度を様変わりさせた中国の思惑 日本側の資源は必ず奪われる 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年4月29日・5月6日合併号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 639 東シナ海の天然ガス田開発に関して、中国政府が、日中中間線を越えた日本の排他的経済水域(EEZ)に、船舶の航行および立ち入り禁止海域を設け、中国海事局のホームページに掲載したのは3月1日だった。これを日本の海上保安庁が知ったのが同月下旬、官邸に情報が届いたのは4月14日だっ…
「 金正日打倒で日韓は協力せよ 」
『週刊新潮』 '06年4月27日号 日本ルネッサンス 第212回 日韓関係は、劇的に変化するサッカーゲームに似ている。ちょっとしたきっかけで流れが完全に変わってしまうのだ。 4月11日、横田めぐみさんの夫が、韓国の拉致被害者金英男氏である可能性が高いと韓国側に伝えられたとき、日韓両国の被害者家族が願ったのは、拉致を命令した金正日体制の崩壊に向けて、日韓両国民、両政府が協力することだった…
「 DNA鑑定で一歩前進した拉致問題解明に明らかな障害 “亡国の政治家”2人の関係 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年4月22日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 638 横田めぐみさんの夫は、韓国の拉致被害者、金英男(キムヨンナム)氏である可能性が高いというDNA鑑定の結果が、4月11日、発表された。 英男氏は、めぐみさんが拉致された翌年の1978年8月に、海水浴に出かけたまま行方不明となっていた。当時高校1年生だった氏は、現在44歳のはずだ。しかし、…
「 『マオ』が伝える中国の巨悪 」
『週刊新潮』 '06年4月20日号 日本ルネッサンス 第211回 『マオ 誰も知らなかった毛沢東』(ユン・チアン、ジョン・ハリデイ 講談社)を読めば、中国共産党と中国のおぞましさが一段と明確に見えてくる。 著者のユン・チアン氏は15年前『ワイルド・スワン』で文化大革命の背後にあった毛沢東、周恩来らの冷酷な権力闘争を丁寧に描いた。日本の中国専門家や大手メディアが賛美した文革が、実は血塗…













