櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

コラム

2006.06.03 (土)

「 北朝鮮援助の見返りで中国が手にした日本海への出口は東シナ海問題の本質を暗示 」

『週刊ダイヤモンド』    2006年6月3日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 643 東シナ海の天然ガス田開発をめぐる日中間の交渉を、後世の日本人が検証したと仮定すれば、日本が四囲を海に囲まれた文字どおりの海洋国家であるにもかかわらず、海洋国家としての戦略を欠いた外交交渉だった。結果として、東シナ海のみならず、日本海においても、日本の領海と排他的経済水域の実質的使用権を中国に奪わ…

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2006.06.01 (木)

「 民団よ、日本社会の敵となるのか 」

『週刊新潮』 '06年6月1日号 日本ルネッサンス 第216回 5月17日に発表された「民団・総連5・17共同声明」は、朝鮮戦争後、半世紀以上烈しく対立してきた在日本大韓民国民団(民団)と在日本朝鮮人総連合会(総連)のあり得ない和解が現実になったことをはじめとして、全ての点で驚きだった。それは民団が、民団の一割程度のメンバーしかいない朝鮮総連に事実上、呑み込まれることであり、豊かで繁栄…

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2006.05.25 (木)

「 理想と現実の狭間の教育基本法 」

『週刊新潮』 '06年5月25日号 日本ルネッサンス 第215回 憲法改正とともに教育基本法の改正が焦眉の急である。過日与党の改正案が出され、かねて注目されていた愛国心について、そこには「我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊敬し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う」と書かれていた。「愛国心を養う」と書けず、「愛する態度を養う」と表現したのは、自民、公明両党の連立から生ずる苦渋の折…

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2006.05.20 (土)

「 東京裁判史観を根底から覆す新事実を書物から得た米国 日本は『馬の耳に念仏』か? 」

『週刊ダイヤモンド』    2006年5月20日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 641 馬の耳に念仏。日本国の幾人かの政治家や政党を観察していて感ずるのが、失礼ながら、この言葉である。現在の日本にとって最も大きな課題の一つは、日本攻勢を強め続ける中国との関係について、日本の主張を広くわかりやすく、国際社会に伝えていくことだ。 そのときに必要なのが、歴史の知識である。…

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2006.05.18 (木)

「 歯止めはどうする、共謀罪 」

『週刊新潮』 '06年5月18日号 日本ルネッサンス 第214回 この国の安全について考えるとき、いつも疑問に思うことがある。なぜ、オウム真理教による一連の事件を、なぜ、北朝鮮による一連の拉致事件を、防ぐことが出来なかったのかという疑問である。 オウム真理教の犯罪については警察当局への情報提供は幾件もあった。拉致事件については1977年9月19日に石川県能都町(現・能登町)宇出津(う…

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