櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

コラム

2007.11.01 (木)

「 軍事最優先、不変の中国戦略 」

『週刊新潮』'07年11 月1日号 日本ルネッサンス 第286回  10月21日、注目の中国共産党第17回大会が終了した。胡錦濤国家主席は政治報告で「民主」という言葉を約60回も繰り返した。日本でいえば内閣に相当する政治局常務委員会は、9人体制で上位5人が留任、下位4人が新任の構成だ。新任4人の内、2人が第五世代と呼ばれる習近平氏(54)と李克強氏(52)である。  13億人の国のトップ9名、そ…

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2007.10.27 (土)

「 機能するかに見える福田首相の調整能力 だが難問打開には突き動かす信念こそ必要 」

『週刊ダイヤモンド』   2007年10月27日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 712  福田康夫首相は、森・小泉政権の官房長官として1,289日間務めた。官房長官としては最長記録となったこの間、内閣の顔として巧みな調整能力を発揮した。福田氏への評価はそのまとめの技への評価で、政治哲学や信念などとは無縁のものだ。氏の調整能力の高さは、政治家としてよりも、むしろ秘書や事務方として輝くもの…

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2007.10.25 (木)

「 国連中心主義、小沢理論の矛盾 」

『週刊新潮』'07年10 月25日号 日本ルネッサンス 第285回  雑誌『世界』11月号に掲載された小沢一郎氏の論文が興味深い。「今こそ国際安全保障の原則確立を」と題された「公開書簡」には、テロと戦う国際社会、アフガニスタンでのテロとの戦いに関して、日本は具体的に何をすべきなのかなどについて、氏の問題意識が明らかにされている。政権交代の可能性が現実問題として語られるいま、氏の考えが日本国の政策…

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2007.10.20 (土)

“無血入城”を誘う国交正常化交渉 北朝鮮ペースにはまるか否かの瀬戸際に

『週刊ダイヤモンド』   2007年10月20日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 711  平壌で行なわれた南北朝鮮首脳会談に、東京で発行されている韓国の新聞「統一日報」は、「『ソウル無血入城』誘う危うさ」との見出しを付けた。今回の首脳会談の特徴は、第一に、韓国が北朝鮮に文字どおり一方的に譲ったことだ。第二に、北朝鮮が、中国の朝鮮半島問題における影響力を排除するあからさまな動きに出たこと…

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2007.10.13 (土)

盧大統領、北朝鮮との外交戦争で完敗 米朝関係は当面、緊密化の方向へ

『週刊ダイヤモンド』   2007年10月13日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 710  10月2日、盧武鉉大統領は、韓国大統領として初めて歩いて板門店を通過し、平壌を訪れた。盧大統領一行の車列は北朝鮮の権力序列二位の金永南最高人民会議常任委員長に迎えられ、二人はオープンカーに並び立って平壌市中心部に向かった。沿道は「万歳(マンセー)!」と叫ぶ大群衆で埋められ、終着点には金正日総書…

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