「 事実を歪曲する中国の独自思想 」
『週刊新潮』 2010年11月4日号 日本ルネッサンス 第434回 事実を曲げて強硬な主張をする厄介な隣人、中国を、私たちはどのように理解すべきか。 〈尖閣諸島は中国領だ、東シナ海は中国の海だ、尖閣周辺の中国の領海内で日本の海上保安庁の船が中国の漁船を取り囲んだ、日本側が体当たりして衝突事件を起こした〉 中華人民共和国はこう主張する。彼らにとって、事実は問題ではなく、彼らが主張することが…
「 『極端なナショナリズム』はどこに存在するのか 」
『週刊ダイヤモンド』 2010年10月30日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 860 菅直人氏の内閣を世の人びとは「仙谷内閣」または「菅防内閣」と呼ぶそうな。前者の説明は不要だ。後者は官房長官の仙谷由人氏が首相を守るべくすべてを引き受けるという意味で「官房」と「菅氏防御」をかけたものだ。 首相を守るのは確かに官房長官の責任だが、その目的は内閣のまとめ役として、首相とともに日本…
特集 「 東シナ海『ガス田』に紅い火が灯る 」
『週刊新潮』 2010年10月28日号 日本ルネッサンス 拡大版 第433回 「中国」が掘削を強行! 指を咥えて看過した「菅内閣」 東シナ海「ガス田」に紅い火が灯る 尖閣諸島周辺の領海侵犯事件で、日本外交は情けないほどの敗北を重ねている。船長釈放に続いて、眼前に迫る大敗北は東シナ海のガス田を奪われることだ。 9月25日、ガス田「白樺」(中国名・春暁)周辺は一群の船で囲まれた。国家海洋局所属…
「 歴史は私たちに教えている 『おとなの対応』の危うさを 」
『週刊ダイヤモンド』 2010年10月23日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 859 菅直人首相が日中関係について、「いろんなことが元どおりに戻っていくのかなと思う」と期待を込めて語っている(10月9日)。 「元どおり」とは、氏が首相に就任した直後の日中関係を示すようだ。首相は6月13日に温家宝首相と電話会談し、続く27日、カナダのG20首脳会議で胡錦濤国家主席に会った。そ…
「 注目せよ、尖閣に隠れるガス田問題 」
『週刊新潮』 2010年10月21日号 日本ルネッサンス 第432回 東シナ海のガス田「白樺」(中国名「春暁」)で中国が堂々と掘削を開始した。ドリルが運び込まれ、9月17日までに掘削が始まり、海水が濁り始めた。9月18日に「朝日新聞」が一面に掲載した写真には海水の色の変化がくっきりと写っていた。 東シナ海の日中中間線からわずか4キロ中国側に入ったところに白樺のプラットフォームが建てられてい…













