「 なんでも反対ではなくなりつつある沖縄県民の意識変化を示した市長選 」
『週刊ダイヤモンド』 2012年2月25日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 925 沖縄の危うさを感じたのが2月12日投開票の宜野湾市長選挙だった。普天間飛行場が立地する同市は年来、反米反基地闘争の要の地でもあった。闘争の先頭に立ってきたのが、市長選の最有力候補と見られていた伊波洋一氏(60歳)である。 氏は宜野湾市役所の職員を22年間勤めたあと、沖縄県議、宜野湾市長となった。…
「 専守防衛ではサイバー戦争に敗ける 」
『週刊新潮』 2012年2月23日 日本ルネッサンス 第498回 「このままでは日本は戦いに負けます。21世紀の戦い、サイバー戦争には完全な勝利か惨めな敗北しかありません。人類のこれまでの戦争のように8割は負けたが2割は勝った、または7割と3割の勝敗、もしくは日露戦争のように、ギリギリの勝利などというものはありません。サイバー戦争の恐ろしさはその点にあるのです」 こう語るのは陸上自衛隊…
「 丹羽宇一郎在中国日本大使の恥ずべき事なかれ主義外交 」
『週刊ダイヤモンド』 2012年2月18日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 924 「Voice」3月号に、2010年7月より在中国日本大使を務める丹羽宇一郎氏へのインタビュー記事が掲載された。私はしばし呆れた。 氏について、赴任当初から気にかかることがあった。氏が著書『新・ニッポン開国論』(日経BP)で老人は退くべしとして、「極端なことを言えば、70歳を過ぎたら全員一線を退…
「 “吹き抜け”の代償に国土を売る外務省 」
『週刊新潮』 2012年2月16日号 日本ルネッサンス 第497回 2月2日の衆議院予算委員会で自民党の小野寺五典氏が玄葉光一郎外相に発した問いは衝撃的だった。内容は大概、以下のようなものだ。 〈北京の日本大使館は昨年7月、新館を完成させ、8月に中国側に建築確認を申請した。中国側は申請にない増築があったとして建築確認を下ろさない。外務省が対応を尋ねると、問題になっている新潟市の領事館用の土地…
「 価値観を生かした高齢国のあり方 日本モデルとして普及させよう 」
『週刊ダイヤモンド』 2012年2月11日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 923 厚生労働省が1月30日に発表した「将来人口推計」では、日本の総人口は50年後の2060年に8,674万人になる。半世紀で人口が4,100万人以上減少する計算だが、これを「産経新聞」は関東の1都6県(人口約4,200万人)が消滅すると表現した。 この寂しい風景は、しかし、視点を変えればまったく変…













