「中国との間に2000年に及ぶ紐帯 日本は韓国とどう向き合うか」
『週刊ダイヤモンド』 2014年5月10日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1033 朝鮮半島、とりわけ韓国にどう向き合うか。好悪の感情を横に置き、日本の国益のために良好な関係を築き維持する、朝鮮半島が中国寄りになり、中国に席巻されないようにすべきであると、私は考えてきた。 そのためには、近未来に予測される北朝鮮有事の際、米国と共に韓国支援の態勢をつくり、韓国による朝…
「 歴史・戦争、日本は再び負けてはならない 」
『週刊新潮』 2014年5月1日号 日本ルネッサンス 第605回 わが国を代表する船会社、商船三井の貨物船が4月19日、突然、上海市の裁判所によって差し押さえられた。同時進行で、戦時中に日本に強制連行されたとする中国人元労働者とその遺族らが、三菱グループなど日本企業を被告として損害賠償請求訴訟を次々と起こしている。 中国では司法は共産党の指導下にある。一連の司法手続きは、そのまま…
「 廃炉に向けて前を見る地元 目に余る小泉・細川両氏の言動 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年4月26日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1032 小泉純一郎、細川護煕両元首相が、脱原子力発電を目的とする一般社団法人、「自然エネルギー推進会議」を設立する。5月7日、都内で設立総会を行うそうだが、それに先立って福島の地元紙、「福島民友」が4月16日の1面トップで同ニュースを大きく報じた。見出しは「知事選で脱原発候補支援」「小泉、細川元首相…
「 “異常”の国、韓国をどう読み解くか 」
『週刊新潮』 2014年4月24日号 日本ルネッサンス 第604回 中国と韓国が反日で足並みを揃えている中で、中国の反日の動機を理解することは可能だ。日本を憎悪すべき敵に仕立てて中国共産党の求心力を高め、党への非難を回避するのが最大の目的であろう。 理解し難いのが、朴槿恵大統領の反日である。北朝鮮の軍事的脅威が現実のものとなっているいま、北朝鮮を背後で支援する中国に接近する意…
「 情緒に訴えた小保方氏会見 科学は涙ではごまかせない 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年4月19日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1031 2月8日号の当欄で、STAP細胞作製を発表した小保方晴子氏に私はエールを送った。「専門家が一様に、生命科学の常識を覆す革命的な発見と評価する成果を生んだのがこの若くて美しい、というより、若くてかわいらしい女性だった」などと書いた。 だが、氏の研究は多くの疑惑を突きつけられた揚げ句、…













