「 ASEANの中国傾斜に日本が歯止めを 」
『週刊新潮』 2016年8月4日号 日本ルネッサンス 第715回 南シナ海は誰のものか。国際社会の公共財である海の秩序を国際法で守るのか、強国が力に任せて支配するのか。 この問いの前で、南シナ海の殆ど全てを自国領だとする中国の主張が悉く否定され中国が完膚無きまでの敗北を喫したのが7月12日だった。 ところが、7月24~26日、ラオスの首都ビエンチャンでハーグの仲裁裁の裁定後…
「 裁定直後はフィリピンをどう喝 軍事的色彩強め立ちふさがる中国 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年7月30日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1143 フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が、7月19日、南シナ海問題で中国とは交渉しないと、マニラを訪れた米国議員団に語った。 南シナ海のほぼ全域が自国の領有だとする中国に対して、ドゥテルテ大統領はオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所がどのような裁定を下しても、話し合いで臨むと明言してきた。…
「 日本は南シナ海共同管理の先頭に立て 」
『週刊新潮』 2016年7月28日号 日本ルネッサンス 第715回 オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が下した南シナ海問題に関する裁定への中国の反発は常軌を逸している。公然と国際法を否定する中国の前で、法治を旨とする民主主義陣営が確固たる手を打てないとしたら、ハーグの仲裁裁判所も国際法も意味を失う。いま世界は国際法を守るのか破るのか、法治を徹底させ得るのか、暴力支配の原理を許してしまうのか、…
「 南シナ海問題で完敗でも拒否する中国 常軌を逸した習近平体制の暴走 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年7月23日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1142 国際法を守る陣営と、守らない陣営との対立が、際立つ形で浮上した。 2016年7月12日、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が、南シナ海における中国の主張や行動は国連海洋法条約に違反するとしてフィリピン政府が訴えた件に関して、中国が南シナ海に独自に設定した境界線「九段線」には法的根拠がないと…
「 中国人慰安婦問題も日本発か 」
『週刊新潮』 2016年7月21日号 日本ルネッサンス 第713回 「少しずつですが、彼らの主張が解ってきました。結局、歴史問題は日本人が創り出しているのです」 東京基督教大学教授の西岡力氏は中韓両国が主導して5月末に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)に、慰安婦関連資料約2700件の世界記憶遺産登録の申請を行ったことについて、こう語った。明星大学教授の高橋史朗氏も深く懸念する。 …













