「 自民安保調査会、国民を裏切るな 」
『週刊新潮』 2022年3月31日号 日本ルネッサンス 第993回 自民党安全保障調査会(以下、安保調査会)は視野狭窄症か。小野寺五典元防衛相が会長を務める同調査会に、現実を踏まえた議論を期待するのは無理なのか。 3月16日、安保調査会は「有識者」3人を招いて「拡大抑止」や「核共有(ニュークリア・シェアリング)」について意見をきいた。 拡大抑止とは、日本が核攻撃を受けた場合、米…
「 命懸けの祖国防衛戦、その尊さを知れ 」
『週刊新潮』 2022年3月24日号 日本ルネッサンス 第992回 ウクライナを逃れた女性、子供、お年寄りは、3月15日時点で280万人に達した。夫や息子は祖国を守るために残る。妻は子供や年老いた両親を守るため、国外に避難する。涙の惜別の後、彼らが再び会える日がくるのか、誰にも分からない。 他方ウクライナ国内には4000万人以上が残っている。男性だけでなく、女性も子供もお年寄りもだ。…
「 岸田首相はウクライナ危機に学べ 」
『週刊新潮』 2022年3月17日号 日本ルネッサンス 第991回 プーチン露大統領はウクライナ侵略に関して「目的達成まで攻撃はやめない」と宣言した。「我々は核大国だ」と発言し、プーチン氏のロシアは核の使用も人道に対する罪も厭わないと世界に伝えた。冷戦終焉から約30年、私たちは核を持った狂気の独裁者の恫喝に直面している。 ウクライナ問題は常に日本にひきつけて考えることが大事だ。日・ウ…
「 軟弱国家、独が目覚めた日本も続け 」
『週刊新潮』 2022年3月10日号 日本ルネッサンス 第990回 危機は突然、予想を超えて押し寄せる。力のみを信奉する国に話し合いや友誼などは意味をなさない。剥き出しの力だけが物を言う。 プーチン露大統領は軍事大国としての力を頼りにウクライナの属国化を目指して攻めた。「我々は核大国だ」と発言し、核使用も厭わない構えで恫喝した。全面侵攻開始は2月24日。2、3日で制圧されると見られて…
「 日本再生、大学の講座制を廃止せよ 」
『週刊新潮』 2022年3月3日号 日本ルネッサンス 第989回 ノーベル化学賞候補者に名前が挙がる中部大学教授の山本尚氏が「日本人よ、感動できる人間になれ」と叱咤している。「感動を知っている子供は、必ずその後の人生で大きく成長できる。大人になってから、発明や発見をできる人になる。大きな仕事にも成功する」と、近著『日本の問題は文系にある』(産経新聞出版)の中で言い切っている。 家族、…
「 ウクライナ危機は他人事ではないぞ 」
『週刊新潮』 2022年2月24日 日本ルネッサンス 第988回 ジェイク・サリバン米国家安全保障担当大統領補佐官が2月11日、ウクライナ在住の米国人全員に48時間以内の退避を勧告した。20日閉幕の北京冬季五輪の間にもロシア軍のウクライナ侵攻があり得るとして、侵攻は空爆とミサイル攻撃で始まり、国籍を問わず民間人が犠牲になる可能性があると語った。「退避できたのにしなかった人々を救出するために…
「 忘れたくない慎太郎氏の情念 」
『週刊新潮』 2022年2月17日号 日本ルネッサンス 第987回 石原慎太郎氏は快男児だった。真面目に話す段になると礼儀正しく含羞の人だった。それを口の悪さで打ち隠していた。 2007年10月12日の午後、私は田久保忠衛さんと一緒に都庁の知事室に慎太郎氏を訪ねた。「日本立て直し」の志でシンクタンク「国家基本問題研究所」を創設するに当たり、理事就任を要請したのだ。 石原氏と田久…
「 世界の厄介者、北朝鮮を育てた中国 」
『週刊新潮』 2022年2月10日号 日本ルネッサンス 第986回 北朝鮮が前例のない頻度でミサイルを発射し続けている。狙いのひとつは米国を交渉の席に引きずり込み、なんとしてでも国連の対北制裁措置を解除させることだろう。 2017年9月、北朝鮮はそれまでにない大規模な核実験を行った。広島の核爆弾の約10倍、160キロトンの水爆弾頭の実験だった。同年11月には大陸間弾道ミサイル(ICB…
「 今、米国の足らざる点を日本が補え 」
『週刊新潮』 2022年2月3日 日本ルネッサンス 第985回 1月19日、就任1年を記念してバイデン米大統領が記者会見を行った。1時間51分、79歳の老大統領は立ったまま、語り続けた。 米中対立の構図が明らかないま、世界の命運は事実上バイデン氏の肩にかかっている。とりわけ日本は憲法の制約もあり唯一の同盟国に大きく依存している。バイデン氏の世界戦略こそ、日本の最大の関心事だ。 …













