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「 今こそ学べ辰巳栄一の国際戦略 」

国防」の検索結果: 162
2011.08.04 (木)

「 今こそ学べ辰巳栄一の国際戦略 」

『週刊新潮』 2011年8月4日号 日本ルネッサンス 第471回 湯浅博氏による『産経新聞』の連載が、『歴史に消えた参謀 吉田茂の軍事顧問 辰巳栄一』(産経新聞出版)として上梓された。 改めて通読すると、辰巳の活躍したその時代、種々の決定を下す歴史の現場に、自分自身も居合わせているかのような臨場感を抱く。本書が息苦しいまでの切迫感で迫ってくるのは、辰巳が直面し、手がけた問題が、そのまま現代日…

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2011.07.23 (土)

「 エネルギー事情や安全保障体制が異なるドイツと同じ道は歩めない 」

『週刊ダイヤモンド』   2011年7月23日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 896 7月13日夕方、菅直人首相は官邸で記者会見を行い、「原発に依存しない社会を目指す段階に来た」と語った。だが、首相の言葉は少なくとも2つの点でうつろである。 まず、これまでの首相提言同様、具体的中身に欠ける。震災の復興も満足に指揮出来ない首相が、将来のエネルギー戦略の大転換を打ち上げるのは勘違いも…

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2011.07.02 (土)

「 辺野古地区の『本当の地元』は米軍の飛行場移設に賛成している 」

『週刊ダイヤモンド』   2011年7月2日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 893 日米両政府が4年ぶりに「日米安全保障協議委員会」(2プラス2)を開いた。双方から外務、防衛両大臣が出席して行う2プラス2の開催は2009年に民主党政権が成立して以来、初めてである。 今回の2プラス2は、東日本大震災で迅速かつ最大級の支援を実施した米国に日本が感謝し、日米関係が急速に改善され、安保条…

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2011.06.30 (木)

「 新たな危機、北朝鮮が核を小型化 」

『週刊新潮』 2011年6月30日号 日本ルネッサンス 第466回 「我々(北朝鮮)はすでに核兵器の小型化に成功し、小型化した核を多数保有している」 北朝鮮外務省の李根アメリカ局長が昨年秋に訪朝した米中央情報局(CIA)の元関係者にこう述べたと、6月15日付の「産経新聞」がソウル発で報じた。 ミサイルに積めるほど核を小さくしたというのだ。事実なら、日本及びアジア諸国、米国への北朝鮮の核の脅…

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2011.06.23 (木)

「 アジアに充満する中国脅威論 」

『週刊新潮』 2011年6月23日号 日本ルネッサンス 第465回 6月5日までの3日間、シンガポールで開催されたアジア安全保障会議は、アジア、ユーラシアで先鋭化するであろう米中の対立関係を浮き彫りにした。そこに見えたのは、中国に対する怖れが強い警戒心となって、米国接近を加速するアジア諸国の姿でもあった。 30ヵ国以上の防衛閣僚らが出席する同会議は英国の国際戦略研究所(IISS)が主催し、そ…

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2011.06.18 (土)

「 自国を守る軍備が十分でなく心構えも欠けている日本 」

『週刊ダイヤモンド』   2011年6月18日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 891 6月初旬、シンガポールで開催されたアジア安全保障会議は、アジアで中国対非中国陣営の対立構造がより顕在化し、諸国が軍事的な備えを急速に強化しつつあることを明らかにした。 6月4日、同会議でゲーツ米国防長官が行った演説は、力を誇示する中国を念頭に、米国は太平洋国家であり、これからもそうであり続け…

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2011.05.26 (木)

「 温首相来日、中国の微笑を信じるな 」

『週刊新潮』 2011年5月26日号 日本ルネッサンス 第461回 中国の温家宝首相が今月21日から来日し、東日本大震災の現地を視察するという。2008年1月、中国の大群衆が大雪のため旧正月に故郷に戻れなかったとき、或いは同年5月、四川大地震が起きたとき、温首相はいち早く現地に赴き、民衆の苦難に深い同情を表明して、混乱をおさえた。 そのときと似たような同情溢れる目差しで温首相は日本の被災地…

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2011.04.14 (木)

「 中国国防白書に見る軍事的脅威 」

『週刊新潮』 2011年4月14日号 日本ルネッサンス 第456回 4月1日、中国国家海洋局所属の航空機が東シナ海の中間線周辺の公海上で監視活動を展開していた海上自衛隊の護衛艦「いそゆき」にまたもや異常接近した。3月26日に続くあからさまな対日示威行動である。 航空機はいそゆきの周りを2周し、最接近時の高度は約60メートル、護衛艦までの水平距離は約90メートルだったという。国際慣例上、それ以…

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2011.04.07 (木)

「 国難の中、困ったときの友こそ真の友 」

『週刊新潮』 2011年4月7日号 日本ルネッサンス 第455回 巨大地震と巨大津波はいまも尚、原発事故で被害を広げつつある。菅直人首相は自衛隊24万人の内10万人に加えて予備自衛官6,000人を投入した。国難対処に軍事力の半数近くを集中展開するという緊急事態の下で私たちは改めて、幾つかのことに気づかされる。第一は国際社会には善意も溢れていれば、国難に陥った日本の隙を突いてくる悪意も存在する…

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2011.02.05 (土)

「 異常な軍拡に統制の危うさ 中国の異質性は高まっている 」

『週刊ダイヤモンド』   2011年2月5日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 873 中国の胡錦濤国家主席の訪米で米国メディアが展開した批判はすさまじく、それはオバマ大統領にも及んだ。 一例が「ワシントン・ポスト」紙である。オバマ大統領を「ノーベル平和賞受賞者を拘束する国家元首を公式に招待する最初の米大統領」と批判し、CNNテレビは1月19日の歓迎式典の中継で、「ノーベル平和賞を受…

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