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「 中国の脅威を前にTPP推進で経済基盤の健全化を図るベトナム 」

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2012.05.19 (土)

「 中国の脅威を前にTPP推進で経済基盤の健全化を図るベトナム 」

『週刊ダイヤモンド』   2012年5月19日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 936 シンクタンク「国家基本問題研究所」代表団の団長として、11年ぶりにベトナムを訪れた。30度台後半の気温と高い湿度で少々疲れたが、興味深い現象を見てきた。 首都ハノイは以前にもまして二輪車の洪水だった。信号待ちのバイクは言葉の正確な意味で無数であり、いまにもレースが始まるかのような雰囲気だ。二輪車…

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2012.04.28 (土)

「 なぜ尖閣諸島を東京都が購入する考えに至ったのか 」 

『週刊ダイヤモンド』  2012年4月28日・5月5日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 934 尖閣諸島を東京都が購入する。石原慎太郎知事が4月16日、訪問先の米国のシンクタンク「ヘリテージ財団」での講演で表明した。知事は「日本の国土を守るために島を取得するのに何か文句ありますか」と笑顔を見せた。 石原知事の発表を受けて、藤村修官房長官は「必要ならそういう(国有化の)発想で前に進め…

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2012.03.15 (木)

「 『米中緊張』で求められる日本の自立 」

『週刊新潮』 2012年3月15日号 日本ルネッサンス拡大版 第501回 3月4日、中国全国人民代表大会の李肇星報道官は、2012年の国防予算が前年比11・2%増の2桁の伸び率となり、6,700億元強であると発表した。 円換算で約8兆7,000億と、日本の防衛費、4兆7,000億円を大きく上回る。しかも長年指摘されてきたように中国の実際の軍事予算は公表数字の2倍から3倍である。公表数字には…

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2012.02.25 (土)

「 なんでも反対ではなくなりつつある沖縄県民の意識変化を示した市長選 」

『週刊ダイヤモンド』   2012年2月25日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 925 沖縄の危うさを感じたのが2月12日投開票の宜野湾市長選挙だった。普天間飛行場が立地する同市は年来、反米反基地闘争の要の地でもあった。闘争の先頭に立ってきたのが、市長選の最有力候補と見られていた伊波洋一氏(60歳)である。 氏は宜野湾市役所の職員を22年間勤めたあと、沖縄県議、宜野湾市長となった。…

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2012.02.23 (木)

「 専守防衛ではサイバー戦争に敗ける 」

『週刊新潮』 2012年2月23日 日本ルネッサンス 第498回  「このままでは日本は戦いに負けます。21世紀の戦い、サイバー戦争には完全な勝利か惨めな敗北しかありません。人類のこれまでの戦争のように8割は負けたが2割は勝った、または7割と3割の勝敗、もしくは日露戦争のように、ギリギリの勝利などというものはありません。サイバー戦争の恐ろしさはその点にあるのです」  こう語るのは陸上自衛隊…

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2011.11.03 (木)

「 中国サイバー攻撃に無防備な日本 」

『週刊新潮』 2011年11月3日号 日本ルネッサンス 第483回 日本の政治を担うはずの衆議院議員全員と彼らの公設秘書、衆議院事務局職員ら約2,660人のパスワードなどが入ったネットサーバーが中国からサイバー攻撃を受け、情報を盗まれていたと、10月25日の「朝日新聞」が一面トップで報じた。今年7月末以降、少なくとも約1ヵ月間、衆院議員のメールや資料が盗まれ続け、中国国内のサーバーに自動的に…

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2011.10.27 (木)

「 野田政権に求められる国防政策刷新 」

『週刊新潮』 2011年10月27日号 日本ルネッサンス 第482回 野田佳彦首相の真価を見定めることになる最初の機会は11月12日からのアジア太平洋経済協力会議(APEC)であろう。同会議に、首相は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加と武器輸出三原則緩和の結論を得て臨みたい考えだ。 いずれも、日本が、内向き志向にならず、日本周辺の平和と安定と繁栄に積極的に貢献する姿勢を打ち出すものだ。 …

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2011.10.20 (木)

「 30年、日本を見詰めたメア氏の証言 」

『週刊新潮』 2011年10月20日号 日本ルネッサンス 第481回 眼前の摩擦を恐れる余り、誰も言うべきことを言わないで、世界でも稀な現実遊離の脆弱な国家が出来上がった。それが日本であり、この虚構の壁を打ち破らなければ、日本の未来は開けない。ケビン・メア氏の指摘は、とどの詰り、このようにまとめられるのではないか。 氏は米国務省の前日本部長である。3・11の東日本大震災では「トモダチ作戦」を…

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2011.09.03 (土)

「  政府の無責任ぶりを浮き彫りにするケビン・メア氏の問題提起 」

『週刊ダイヤモンド』   2011年9月3日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 901 「沖縄はごまかしの名人で怠惰」「日本人は和の文化をゆすりの手段に使う」などの発言をしたとされて米国務省日本部長の職を辞任したケビン・メア氏が反論を世に問うた。『決断できない日本』(文春新書)である。日本国の現状の異常さを知るためにも、日本人全員に読んでほしい本である。 メア氏は日本部長に就く前の…

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2011.08.18 (木)

「 南シナ海、中国が分断するASEANの団結 」

『週刊新潮』 2011年8月11・18日号 日本ルネッサンス 第472回 覇権争いの熱い舞台、南シナ海では、東南アジア諸国連合(ASEAN)が中国の軍事的脅威と経済的牽引の両軸間で揺れ続け、当の中国は南シナ海の内海化に向けて、着実に歩を進めつつある。 杏林大学名誉教授の田久保忠衛氏が警告する。 「昨年、団結したかに見えたASEANが切り崩されつつあります。とりわけ中国のベトナム及びインドネ…

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