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合祀を気にしていなかった中国 定型化した報道はウンザリだ

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2013.05.11 (土)

合祀を気にしていなかった中国 定型化した報道はウンザリだ

『週刊ダイヤモンド』   2013年5月11日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 984 4月22日、春の例大祭で靖国神社に詣でた。春も秋も、例大祭のときは澄んだ冷たい空気が御社(みやしろ)を包んでいるように思う。空は晴れやかな青磁色、きりりとした空気が緊張感をもたらし、祖国に殉じた人々の魂が私たちを見つめていると感じる瞬間である。 それにしても靖国神社に政治家が詣でるこ…

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2013.04.18 (木)

「 保守の面目躍如、サッチャー氏の軌跡 」

『週刊新潮』 2013年4月18日号 日本ルネッサンス 第554回 元英国首相のマーガレット・サッチャー氏が4月8日、87歳で死去した。私は彼女の語る英語がとても好きだった。文節を明確に切るその語り方はいつも耳に心地よく響いた。党首討論で野党の批判に間髪を容れずに反論する姿も小気味よかった。彼女の言葉は、主張を貫く論理と確信、理性的でありながら熱く迸る情熱ゆえに一層魅力的に響いた。…

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2012.11.03 (土)

「 人材を多数輩出した会津藩 歴史と価値観を伝えた教育 」

『週刊ダイヤモンド』   2012年11月3日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 959 今年書き進めてきた著作の一つが、会津人の物語だ。苛酷な戊辰の役を戦った会津人の群像の足跡を辿れば、自ずと心は粛然となる。賊軍とされ死よりも辛かったであろう人生を、なぜ、彼らはあのように私心なく公と大義のために生きることができたのか。 答えが教育にあるのは明らかで、会津教育の神髄を形にした…

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2012.01.28 (土)

日本の歴史的遺産が負のかたちで今日なお台湾政治を動かしている

『週刊ダイヤモンド』   2012年1月28日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 921 これまで複数回、台湾の総統選挙を取材したが、今回は日本の台湾統治の後片づけは終わっていないという特別な想いを抱いて帰国した。敗戦後の日本は戦後の台湾事情に関しては基本的に無関係で過ごしてきた。台湾だけでなく日本が戦前かかわった国々の国内政治にはなんの介入もしなかった。それは当然のことではあるが、は…

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2011.08.20 (土)

「 先人たちの祖国への想いを今こそ学び、伝えていきたい」 

『週刊ダイヤモンド』   2011年8月13・20日合併号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 899 もうすぐ8月15日、3・11の大災害に見舞われた今年はとりわけ多くの人が、日本と日本人のあり方について思いを巡らすのではないだろうか。 私は恩師の話をうかがった。新潟県立長岡高校で古文を教えておられた山本清先生だ。小千谷市の自宅で、大正末年生まれの85歳の師はかつてと同じく、端然とした…

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2011.08.04 (木)

「 今こそ学べ辰巳栄一の国際戦略 」

『週刊新潮』 2011年8月4日号 日本ルネッサンス 第471回 湯浅博氏による『産経新聞』の連載が、『歴史に消えた参謀 吉田茂の軍事顧問 辰巳栄一』(産経新聞出版)として上梓された。 改めて通読すると、辰巳の活躍したその時代、種々の決定を下す歴史の現場に、自分自身も居合わせているかのような臨場感を抱く。本書が息苦しいまでの切迫感で迫ってくるのは、辰巳が直面し、手がけた問題が、そのまま現代日…

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2011.02.17 (木)

「 帰米日系人が辿った戦争の歴史 」

『週刊新潮』 2011年2月17日号 日本ルネッサンス 第448回 2月5日、千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館で「日系アメリカ人の戦時強制収容の記録」を見た。日系3世の伊奈さつきさんの家族史を軸に、帰米日系人が第二次世界大戦の前後、また大戦の最中、どのように扱われ、どのように生きたかを描いた約60分の実録映画である。 帰米とは、米国生まれで米国籍を持ち、教育などを日本で受け、再び米国に戻った日…

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2011.02.03 (木)

「 日本こそ認識せよ、国際法の厳格さ 」

『週刊新潮』 2011年2月3日号 日本ルネッサンス 第446回 過日、日本の国防体制の問題点について元外交官で国際的視点から国防問題を研究してきた色摩力夫(しかまりきお)氏の意見を聞いた。興味深かったことのひとつが国際法と国内法の比較と相違だった。 国際法に平時国際法と戦時国際法の2つがあるのは周知のとおりだ。また、一旦批准すれば、全ての国際法は憲法と国内法の間に位置づけられる。憲法はそ…

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2011.01.27 (木)

「 いま見直せ、日本の異常な国防体制 」

『週刊新潮』 2011年1月27日号 日本ルネッサンス 第445回 1月14日、菅直人首相は内閣改造を行い、「社会保障制度の抜本的見直しと税制改革」を行う方針を明らかにした。しかし、膨張する隣国中国の力を認識すれば、いまこそ国防の根本的な見直しが必要である。 日本の国防体制、防衛省と自衛隊の在り方の何が問題なのか。シンクタンク「国家基本問題研究所」で色摩力夫(しかまりきお)氏を招いて聞いた…

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2010.12.23 (木)

「 日本の戦略的方向性を知る為に 」

『週刊新潮』 2010年12月23日号 日本ルネッサンス 第441回 2010年の日本は鳩山由紀夫、菅直人両首相の下で想像を絶する迷走を重ねた。仙谷由人官房長官は迷走を抑制するどころか、暴走を促す要素になった。日本を愛しているとは思えない人々が中枢を占める民主党政権の出現で日本国の根幹が急速に溶け始めたと感じた一年だった。 2011年を日本再生の年にするには何をすべきか、『証言 三島由紀夫…

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