「 与党推薦の参考人が憲法違反と断罪 集団的自衛権に学界が反対する理由 」
『週刊ダイヤモンド』 2015年6月27号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1089 6月4日、衆議院憲法審査会で自民党推薦の参考人、長谷部恭男・早稲田大学教授が政府の集団的自衛権の行使や平和安全保障関連法案は憲法違反だと意見陳述した。 小野寺五典元防衛大臣は「言論テレビ」の番組で、「与党推薦の参考人が与党案を真っ向から憲法違反だと断罪する前代未聞の事件によって、安保法制の…
「 国際政治と安保に疎い“長老”たちの罪 」
『週刊新潮』 2015年6月25日号 日本ルネッサンス 第660回 河野洋平、村山富市両氏をはじめ、山崎拓、武村正義、藤井裕久、亀井静香各氏が日本記者クラブで会見し、気勢をあげた。 財政問題では筋の通った主張を展開し、尊敬を抱いていた藤井氏も含めて、この人たちは安全保障問題になると全員が思考停止に陥るのか。国の基盤は経済力と軍事力である。如何なる国もその2つの力の上に立って、政治を…
「 ウクライナ支援で独・仏を味方に中国を引きずり出した首相の深慮遠謀 」
『週刊ダイヤモンド』 2015年6月20日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1088 「パックスアメリカーナ」から「パックスシニカ」の世界に変わるのか。 その歴史の転換点ともなり得る会議が6月7日からドイツのエルマウで開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)だった。小ぶりの丸テーブルを囲んで語り合う首脳同士の会話を随所でリードした安倍晋三首相の姿は、日本が国際政治にお…
「 国際政治のプレーヤーの資格を得た日本 」
『週刊新潮』 2015年6月18日号 日本ルネッサンス 第659回 6月7日からドイツのエルマウで開かれた先進7か国首脳会議(G7サミット)での首脳同士のやりとりは、日本が国際政治におけるプレーヤーになったことを物語っている。日本の新しいイメージが生まれたのだ。 アメリカ主導の世界が中国主導の世界へと大きく転換するのかどうか、いま、私たちはその局面に立つ。これから先、人類がどのよう…
「 国益観を欠く安保法制の国会論戦 ニクソン外交に学ぶ戦略的視点 」
『週刊ダイヤモンド』 2015年6月13日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1087 安保法制に関連する国会論戦はわが国の政治家、殊に野党政治家に国益観が欠けていることを示している。 5月末にシンガポールで開かれた「アジア安全保障会議」で、中国人民解放軍副総参謀長の孫建国氏は南シナ海問題でふてぶてしく開き直った。氏は演説で中国の埋め立てもインフラ整備も「軍事目的」であると…
「 南シナ海強奪で開き直る中国 」
『週刊新潮』 2015年6月11日号 日本ルネッサンス 第658号 5月末にシンガポールのシャングリラホテルで行われたアジア安全保障会議では、大国意識を隠そうともしない中国が堂々たる悪役を演じた。国際社会から如何なる非難を受けても、中国の行為がどれほど非道であっても、動ずることなく突き進むと、事実上、宣言した。 中国人民解放軍副総参謀長、孫建国氏は会議最終日の5月31日に演説した。絵…
「 財務省の教員削減は本質知らず 解決策は民間の力の活用にあり 」
『週刊ダイヤモンド』 2015年6月6日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1086 5月26日、安倍晋三首相の開催する教育再生実行会議と、下村博文文部科学大臣の諮問に応える中央教育審議会の意見交換会が行われた。私は中教審の委員の1人として出席したのだが、交換会では近未来社会に生ずる大きな変化に対応する教育の在り方に注目が集まった。 下村文科相が、3つの未来予測を示した。…
「 せめぎ合う米中、日本の存在強化の好機 」
『週刊新潮』 2015年6月4日号 日本ルネッサンス 第657号 5月20日、米国防総省は最新鋭のP8対潜哨戒機で南シナ海上空を偵察した。翌日、世界に公開された映像には南沙諸島海域に展開する幾十隻もの中国艦船が映っていた。その数は私が想像していたよりもはるかに多く、中国が猛スピードで埋め立てとインフラ整備を進めていることを改めて痛感した。 中国は現在5つの島に侵略の手をかけている。ヒ…











