「 平壌に行っても進展なしの拉致問題 足りない外務省の「断固たる姿勢」 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年11月8日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1058 北朝鮮による拉致被害者の調査は事実上進展がなく、遺骨や日本人妻の調査は進んでいるというのが、彼らが日本政府に伝えた内容のようだ。予想通りの結果だった。当初9月上旬には日本政府に報告されるはずだったが、調査が進展していない、調査状況を説明するから平壌に来るようにと言われ、10月27~29日の日程で…
「 再生エネルギーで日々300億円が消える 」
『週刊新潮』 2014年11月6日号 日本ルネッサンス 第629回 菅直人元首相の負の遺産、再生エネルギー特別措置法に基づく再生エネルギーの全量固定価格買取制度(Feed-in Tariff=FIT)が綻び始めた。北海道電力が11月1日から、家庭向けで12.43%の再値上げに踏み切るように、このところ顕著になってきた電気料金の再値上げの必要性や、驚くほど増えている輸入化石燃料への支払い額を…
「 力で南シナ海を支配する中国 集団的自衛権行使で国防強化を 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年11月1日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1057 国際紛争に関わるのは最大限避けたいというオバマ米大統領の姿勢が顕著になるにつれ、力による国際秩序の現状変更が加速されている。ロシアのクリミア半島併合は無論、南シナ海の中国支配は取り返しのつかない次元に近づいている。 台湾の情報機関は10月15日、中国による南沙諸島での5つの岩礁の埋…
「 認識せよ、情報と謀略こそ国防の要 」
10月19日、シンクタンク「国家基本問題研究所」(国基研)主催のシンポジウム「国際情報戦をどう戦うか」で明らかになったことは、日本は戦前から現在に至るまで情報戦に完敗してきた国だという、今更ながらの事実だった。 シンポジウムの論者は国基研副理事長の田久保忠衛氏、前防衛大臣の小野寺五典氏、国基研企画委員で朝鮮問題専門家の西岡力東京基督教大学教授だった。 田久保氏は基調講演で春日井邦夫…
「 「産経」vs「朴政権」の本質は日本vs朝鮮半島プラス中国 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年10月25日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1056 10月9日、産経新聞前ソウル支局長、加藤達也氏はソウル中央地検によって在宅起訴され、15日には出国禁止措置がさらに3カ月間延長された。この明らかな言論弾圧に、日本政府は「民主国家としてあるまじき行為」と強く非難した。 加藤氏は韓国のセウォル号が沈没した4月16日、幾多の命を奪った同事故に…
「 朝日は脅迫も自己防衛に使うのか 」
『週刊新潮』 2014年10月23日号 日本ルネッサンス 第627号 10月7日の「朝日新聞」を読んで、言論機関としての同紙の土台が腐蝕しつつあると感じた。 朝日は「天声人語」と社会面を割いて、札幌市の北星学園大学と同大学非常勤講師、植村隆元朝日新聞記者への支援の言葉を重ねている。 北星学園大は、植村氏の退職を求める脅迫状が届き道警に被害届を出したと発表。植村氏は家族の写真がネ…
「 言論弾圧の脅迫には強く抗議でも許されない朝日と元記者の責任逃れ 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年10月18日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1055 「朝日新聞」が吉田清治氏の主張した慰安婦の強制連行は虚偽だったと認めて以降、多くの動きが生じている。 その中で、慰安婦と挺身隊を同一のものとして報道した植村隆元記者の勤務する北星学園大学に、「大学を爆破する」「学生に危害を及ぼす」などの脅迫文が届いたと、大学側が9月30日に発表した。 …
「 朝日は脅迫も自己防衛に使うのか 」
『週刊新潮』 2014年10月23日号 日本ルネッサンス 第627号 10月7日の「朝日新聞」を読んで、言論機関としての同紙の土台が腐蝕しつつあると感じた。 朝日は「天声人語」と社会面を割いて、札幌市の北星学園大学と同大学非常勤講師、植村隆元朝日新聞記者への支援の言葉を重ねている。 北星学園大は、植村氏の退職を求める脅迫状が届き道警に被害届を出したと発表。植村氏は家族の写真…
「 勤労奉仕団の高齢者を拒否した宮内庁は再考を 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年10月11日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1054 10月1日、東京の憲政記念館で「美しい日本の憲法をつくる国民の会」(以下、美しい憲法の会)の発足式が行われた。2016年7月をめどに憲法改正を目指す人々の会である。 私は代表世話人の1人だが、憲法改正の重要性を説いていく役割の世話人、43人中13人、3分の1弱が女性だった。この種の…
「 沖縄知事選と歪められる辺野古移設問題 」
『週刊新潮』 2014年10月2日号 日本ルネッサンス 第624回 9月21日、台風のそれた沖縄は快晴だった。宜野湾市で開催された「沖縄21世紀ビジョンの早期実現を求める県民の会」に出席したのだが、11月16日の知事選挙に向けて、沖縄には早くも熱い風が吹いていた。 地元の琉球新報と沖縄タイムスは、普天間飛行場の辺野古への移設を選挙の争点にすべく、キャンペーンを続けている。しかし、両紙…