「 目先のことに振り回され機能不全に陥る朴政権 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年9月27日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1052 韓国の司法当局は9月16日までに「産経新聞」ソウル支局長の加藤達也氏に対する出国禁止措置をまたもや延長した。8月8日に加藤氏にソウル中央地検が出頭を要請し、翌日出国禁止措置が取られて以来、4度目の延長である。 氏は、セウォル号沈没事件当日、朴槿恵大統領の日程に「7時間の空白」があったこ…
「 『謝罪会見』に垣間見えた謝らない体質 」
『週刊新潮』 2014年9月25日号 日本ルネッサンス 第623回 朝日新聞社長の木村伊量氏の記者会見を見て、その再生の道のりの遠いことを実感した。朝日は9月11日の会見で、福島第1原発(1F)の所長だった吉田昌郎氏の調書に関する件を「主題」としつつも、慰安婦強制連行という世紀の嘘を語った吉田清治氏の証言と慰安婦問題にも言及せざるを得なかった。 この会見で、朝日が反省していな…
「 すでに囁かれ始めた11月総選挙 」
『週刊新潮』 2014年9月18日号 日本ルネッサンス 第622回 5人の女性閣僚と、殆ど誰も予測しなかった谷垣禎一氏の自民党幹事長起用。斬新さと絶妙さにおいて際立つ人事を断行した安倍政権への支持率が急上昇した。 「読売新聞」の世論調査では、支持率が64%と、内閣改造前の8月比で13ポイント跳ね上がった。「日本経済新聞」の調査では、安倍内閣に距離を置いていた女性の支持が16ポイン…
「 国連から法的責任を問われる前に河野談話の取り消しが最重要課題 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年9月13日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1050 日本人にとってどうしても理解し難いことの一つが、中国と韓国が反日のために広めるうその数々である。そうした事例が、河野談話に基づいて書かれ国連人権委員会に提出されたクマラスワミ報告書に明記されている。 河野談話を引用した同報告書は、慰安婦を「日本軍の性奴隷制度」と断じ、女性たちが受けたと…
「 得意とする安保担当大臣を石破氏はなぜ拒否するのか 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年9月6日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1049 石破茂氏はなぜ、安全保障担当大臣就任の申し出を拒否するのだろうか。安全保障を得意とする政治家にとって、いまは最も働きがいのある時期である。 国際社会の雲行きが怪しく、局地的な紛争が戦争として拡大していくやもしれない瀬戸際に、世界はある。この時期に、平和を維持し、周辺国の脅威から国土、国民、…
「 反省なき朝日のダブル吉田ショック 」
『週刊新潮』 2014年9月4日号 日本ルネッサンス 第620号 「朝日新聞」が「ダブル吉田ショック」に見舞われている。責任あるメディアとして朝日がこのダブルショックから立ち直るには、相当の覚悟と努力が要るだろう。 吉田ショックの第1は、慰安婦問題の元凶、吉田清治氏の虚偽発言だ。日本軍が女性たちを強制連行し慰安婦にしたという事実無根の捏造を吹聴した吉田氏を、朝日が大きく取り上げ、その…
「 福島第一原発の「吉田証言」で「朝日」と「産経」が全面対立 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年8月30日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1048 3・11で福島第1原子力発電所所長として過酷な現場を指揮した吉田昌郎氏の調書をめぐって、「朝日新聞」と「産経新聞」が正反対の報道をした。「朝日」は5月20日、「所長命令に違反 原発撤退」の大見出しで、「所員の9割に当たる約650人が吉田氏の待機命令に違反し、10キロメートル南の福島第2原発へ撤…
「 不都合な史実に向き合わない『朝日新聞』は廃刊せよ 」
『週刊新潮』 2014年8月28日号 日本ルネッサンス 第619回 8月5、6日の紙面で、「朝日新聞」は吉田清治氏(故人)の「慰安婦強制連行」の証言を虚偽とし、関連記事を取り消すと発表した。 世紀の大誤報を報じた朝日の紙面から伝わってきたのは、しかし、反省なき自己弁護だった。5日の1面、「慰安婦問題の本質直視を」と題した杉浦信之編集担当の主張が、朝日の利己的視点を余すところなく伝えて…
「 「反原発」元国会事故調委員の非常識 」
『週刊新潮』 2014年8月14・21日号 日本ルネッサンス 第618回 3・11から4度目の暑い夏のいま、福島第1原子力発電所(1F)の事故原因に関して、専門家の結論は明らかだ。5月14日、政府、日本原子力学会の事故調査委員会(事故調)、日本機械学会などの代表者が参加した日本学術会議主催のシンポジウムで、元国会事故調委員の田中三彦氏を除く全員が、事故は地震による配管破断ではなく、津波によ…
「 どこか焦点がずれている安倍政権の女性・少子化対策 」
『週刊ダイヤモンド』 2014年8月9・16日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1046 安全保障・外交政策などでは安倍政権を高く評価するが、家族の捉え方、女性の役割の評価の仕方については、疑問を抱く。 ・指導的地位に占める女性の割合を2020年までに3割以上に増やす。 ・配偶者控除を見直す。 ・少子高齢化を克服して、50年後に人口1億人を維持する。 ・…