櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

コラム

2020.11.19 (木)

「 尖閣で試される菅首相の気概 」

『週刊新潮』 2020年11月19日号 日本ルネッサンス 第926回 世界の混乱に乗じて目標を達成するのが中国の手法だ。相手が事態の急変に対応できない時こそ好機と見て中国は襲ってくる。 米国はいま、大統領選挙を巡る混乱の極みにある。世界の耳目も米国の迷走に吸い寄せられている。中国が挑戦的行動に出ても米国の対応能力は低いままだ。中国が狙い定める尖閣諸島に手をつける可能性はかつてなく高い…

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2020.11.12 (木)

「 米大統領選と絡んだ習近平強硬路線 」

『週刊新潮』 2020年11月12日号 日本ルネッサンス 第925回 本稿執筆時点で米国大統領選挙の予測はつきかねるが、中国のこれからの世界戦略は10月下旬の中央委員会第5回総会(5中全会)である程度見えてきた。習近平国家主席は対米強硬策に向かうだろう。 そもそも習氏は5中全会で何を達成しようとしたのか。産経新聞台北支局長の矢板明夫氏は、事前に乱れ飛んだ尋常ならざる量の人事情報から習…

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2020.11.05 (木)

「 設立当初から「赤い巨塔」の学術会議 」

『週刊新潮』 2020年11月5日号 日本ルネッサンス 第924回 日本学術会議は一体どんな組織なのか。歴史を辿ると設立当初から、日本を占領統治した連合国軍総司令部(GHQ)及び日本共産党と、深い関係にあったことが見えてくる。 10月23日、シンクタンク「国家基本問題研究所」で東京大学名誉教授、唐木英明氏の話を聞いた。唐木氏は2000年に学術会議の会員となり、08年~11年の3年間、…

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2020.10.29 (木)

「 宗教心なき中曽根元首相の葬送 」

『週刊新潮』 2020年10月29日号 日本ルネッサンス 第923回 戦後日本の歴史に大きな功績を残した故中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬が今月17日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で営まれた。昨年11月の死去から約1年後の準国葬である。 亡くなった人をどれだけ心をこめて葬送できるか、どこまで深くその人の想いに共感できるかは、残された功績をどれだけ未来に生かせるか、私た…

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2020.10.22 (木)

「 学術会議の反日、異常な二重基準 」

『週刊新潮』 2020年10月22日号 日本ルネッサンス 第922回 日本は普通の真っ当な国家になってはいけないというかのような日本否定の考え方はもう捨て去る時だ。論理矛盾とダブルスタンダードの日本学術会議を見ての感想である。 日本の学者・研究者は「今後絶対に」軍事研究はしない。なぜなら日本は過去に軍国主義に走ったから、という学術会議の掲げる1950(昭和25)年の「決意表明」は、日…

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