櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

コラム

2005.12.10 (土)

「 建築業界だけではない “姉歯事務所”を日本国政府も演じている審査能力欠落社会 」

『週刊ダイヤモンド』    2005年12月10日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 620  「日本には真の意味の審査能力がありません」 これは首都大学東京学長の西澤潤一氏が語った言葉だが、姉歯建築設計事務所がマンションなどの構造計算書を偽造した問題から見えてくるのは、まさに西澤氏の指摘した審査能力の欠落である。プロフェッショナリズム、専門家の責任感と誇りの欠落と言ってもよい…

→続きを読む

2005.12.08 (木)

「 プーチン来日で惨敗の日本外交 」

『週刊新潮』 '05年12月8日号 日本ルネッサンス 第193回 絵に描いたような完全な敗北。97年以来の橋本龍太郎、鈴木宗男両氏らによる外交路線の惨めな失敗。それがプーチン大統領訪日で展開した日露外交の現実だった。肝心の北方領土問題については共同声明も出せない一方で、日本は12項目の合意に署名した。領土問題を完全に置き去りにしたうえで、経済、技術面での援助と協力が先行することになっ…

→続きを読む

2005.12.03 (土)

「 女系天皇容認案の矛盾と危険 日本文明無視の一方的結論とその手法は、第二のGHQだ 」

『週刊ダイヤモンド』    2005年12月3日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 619 たったひと握りの人びとが、独善的にこの国の文明の土台を変えてよいはずがない。わずか10人による、ほとんど公開されてもこなかった議論によって、連綿と引き継がれてきた皇室のあり方を、革命的に変えてよいはずがない。 小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」の出した最終報…

→続きを読む

2005.12.01 (木)

「 ロシアにだけは言われたくない 」

『週刊新潮』 '05年12月1日号 日本ルネッサンス 第192回 ロシア外務省のM・カムイニン報道官がプーチン大統領訪日直前の11月18日、日本を牽制して発言した。 「現在に至るまで、日本の歴史教科書では、朝鮮の占領や、中国での日本軍国主義者の残虐行為は罪とはされていない」「日本の近隣諸国は、日本指導部が謝罪することが、関係発展の前提条件とみなしている」などである(11月20日『読売新…

→続きを読む

2005.11.26 (土)

「 日米同盟がなぜ今重要か 米軍基地機能はなぜ必要か… 首相は信念を持って説得せよ 」

『週刊ダイヤモンド』    2005年11月26日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 618 沖縄の米軍基地移転問題に解決の糸口はあるのか。難しい問題だが、日本の国益のためには解決を見出さなくてはならない。 11月11日、首相官邸で全国都道府県知事会議が開かれ、沖縄県の稲嶺惠一知事は小泉純一郎首相に対して、先に政府が提案した普天間飛行場の移転先をキャンプ・シュワブの沿岸部に…

→続きを読む

このページのトップへ