[特別レポート]「 『小泉政権5年』を採点する[外交編] 」
『週刊新潮』 '06年9月7日号 日本ルネッサンス 拡大版 第229回 小泉純一郎首相が間もなく退任する。約5年間、高い支持率を維持した小泉政権は稀なる強運の政権だった。危機を、大いなる好機へと反転させる首相の手法は余人の及ばぬものでもあった。運と勘で支えられた小泉政権にはしかし、その分、綱渡りにも似た危うさが終始つきまとった。 小泉外交は玉石混淆だ。手つかずのまま放置されたロシア問題…
「 はじける笑顔の雅子妃に複雑な思い 皇室はなんのために存在するのか? 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年9月2日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 655 8月18日、皇太子ご一家がオランダに到着され、オランダ王室のお出迎えを受けて撮影された写真が各紙の一面を飾った。「はじける笑顔」と見出しを付けた社もあったほど、雅子妃の表情は明るかった。国内で見なれてしまった鬱々とした表情の上に努力して重ねて見せる笑顔とはまったく異質の、心底楽しそうな豪…
「 小泉参拝、日中外交の基礎とせよ 」
『週刊新潮』 '06年8月31日号 日本ルネッサンス 第228回 小泉純一郎首相の8月15日靖国参拝は過半の国民の意思を反映したもので、明らかに成功だった。8・15参拝後に行われた各紙世論調査の数字はまさにそう告げている。 昭和天皇のお言葉のメモとされる元宮内庁長官、富田朝彦氏の手帳を、“絶妙なタイミング”で報じた『日本経済新聞』の世論調査が、8月21日朝刊に掲載された。結果は支持が…
「 首相の靖国参拝は日本外交の指針 8月15日参拝の意義を重視せよ 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年8月26日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 654 小泉純一郎首相が8月15日、礼服着用で靖国神社を参拝した。8月15日の参拝という公約と中韓両国との外交関係とのあいだで揺れ動いてきた五年余の任期の最終段階で、首相は公約を果たすとともに、対中外交において正しい姿勢を示したといえる。 首相の参拝は今後の日本外交の重要な指針となる。中国の主…
「 国益を賭けて果たせ、15日参拝 」
『週刊新潮』 '06年8月17・24日号 日本ルネッサンス 第227回 8月4日、安倍晋三官房長官が今年4月15日に靖国神社を参拝していたことが報じられると、多くの新聞が、これで靖国神社問題が9月の自民党総裁選挙の争点になるのは避けられなくなったと分析した。とりわけ私の目を引いたのは『朝日新聞』だった。 朝日は5日付の朝刊1面で「苦肉の隠密参拝」とし、2面の「時時刻刻」で、安倍氏は…













