「 インドの領土も中国領だと言ってのける胡錦濤国家主席の笑い飛ばせぬ冗談 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年12月2日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 668 11月19日に閉幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議では、中国の胡錦濤国家主席の攻勢が目立ち、中間選挙で敗北した米ブッシュ大統領は心なしか精彩を欠いた。 胡主席にとっては、すべての歯車が順調に回り始めた感があるのではないか。ま…
「 沖縄知事選、自民党は勝ったのか 」
『週刊新潮』 '06年11月30日号 日本ルネッサンス 第241回 11月19日に行われた沖縄県知事選挙は、自民・公明両党の推薦する仲井真弘多(なかいま・ひろかず)氏が接戦を制した。同選挙から読みとれるのは、敗北した民主、勝利した自民、両党を蝕む危機である。 仲井真氏に、敗れたとはいえ約3万7,000票差で迫ったのは糸数慶子氏だ。糸数氏を推したのは民主…
「 いじめには負けない強さを持つしかない 大人社会ではよりひどいじめが待
『週刊ダイヤモンド』 2006年11月25日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 667 子供たちの自殺が続き、大人たちの狼狽が続く。私たちはいったい どうしたら幼い人たちの自殺の連鎖を止めることができるのか。大人はいかにして、この種の事態を前に、自信を持って子供たちを指導できるのか。 いじめによる自殺が起これば、それは第一義的に学校の責任で、校長や担任教師の指導に欠…
「 警戒せよ、情勢大変化の予兆 」
『週刊新潮』 '06年11月23日号 日本ルネッサンス 第240回 米国議会中間選挙での共和党敗北は、朝鮮半島情勢の大変化と日本 への深刻な衝撃をもたらしかねない。 11月10日の『ウォール・ストリート・ジャーナル』(WSJ)は、ラムズフェルド国防長官の更迭とロバート・ゲイツ新長官任命の意味を、ブッシュ・ドクトリンの終焉だと一言で断じた。ブッシュ・ドクトリンとは、民主主義や自由の価値…
「 日本周辺がすべて核保有国となった今 真剣な核議論こそ政治家本来の役割 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年11月18日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 666 「この時期に議論しなければいつするのか」。自民党政調会長の中川昭一氏が言っているのは、核議論のことだ。 北朝鮮の核実験発表を機に、国際社会は北朝鮮への制裁の方法と程度について議論した。日本と米国が厳しい制裁を提案しても、中国は決して乗ってはこない。非難決議にかたちのうえでは加わっても、実…













