「理念と意思を持った国家を前に持たない国家は譲歩を迫られる」
『週刊ダイヤモンド』 2008年5月3・10日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 738 統治の基本を「実利主義」に置いて、はたして国家は成り立つのか。これこそが、韓国の李明博大統領の直面する課題である。 4月21日に来日した李大統領は、好印象を残した。大阪生まれ、祖国韓国に戻ってからの氏の苦労と努力、そして成功の物語は、どこかテレビドラマ「おしん」の人生に似ている。その軌跡は、日本人…
「首相に任せられるか、中国外交」
『週刊新潮』’08年5月8日号 日本ルネッサンス 第311回 外交は勝れて国益のためにある。個人の名誉や趣味のためではない。5月6日、中国の胡錦濤国家主席を迎える福田康夫首相は、その点を履き違えているのではないか。 日中首脳会談では日本にとっての重要問題が、中国にとっての重要問題とともに取り上げられなければならない。日本の国益に関わる両国間の懸案事項はざっと考えただけでも非常に多い。 尖閣諸…
「猪瀬直樹氏の“大反論”に反論する,それでも道路公団改革は失敗」
『週刊ダイヤモンド』 2008年4月26日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 737 「道路公団の民営化は失敗に終わった」と本誌3月22日号の特集「『道路』の暴走」に書いたら、元道路関係四公団民営化推進委員会委員だった猪瀬直樹氏が4月5日号で「道路公団改革は成功した」と「大反論!」した。後述するように氏の論は自己矛盾に満ちており、道路改革の失敗を認めず、成功だと言い張るのは、独り善…
「ヒラリー、感情を克服できるか」
『週刊新潮』’08年4月24日号 日本ルネッサンス 第310回 演壇ですれ違ったヒラリー・クリントンとバラク・オバマ両氏。笑みを作った表情には、白い歯がこぼれている。だが、その眼光は凄まじい強さで相手にとどめを刺そうとしているかのようだ。両氏の対立が険しい感情的対立に陥ってしまっていることを示す写真だった。 二人は4月13日の日曜日、米国ペンシルベニア州メサイア・カレッジで「信仰と正義(fai…













