「 本当におかしくなった日本の姿がくっきりと浮かんだ“日の丸事件” 」
『週刊ダイヤモンド』 2009年9月5日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 803 民主党が「日の丸」を破って2枚を継ぎ合わせ、民主党旗を作っていたことが、麻生太郎首相の指摘で明らかにされたのは、少し前のことだった。 国旗への敬意も繊細さも欠いている民主党とは対照的な出来事が、お隣の韓国で起きていた。先に死去した金大中元大統領の国葬の締めくくりの場面でのことだ。 ソウル国立墓地で…
「 死後なお激しい金大中氏の毀誉褒貶 」
『週刊新潮』 2009年9月3日号 日本ルネッサンス 第376 8月18日、金大中韓国元大統領が死去、李明博大統領は金氏を国葬で送った。23日午後、ソウル市内の国会前広場で行われた告別式には、李大統領をはじめ各界及び市民代表ら2万人を超える人々が参列した。 その後、棺はソウル市内の自宅や想い出の場所を辿り、ソウル国立墓地に運ばれた。棺は国防部(省)儀仗隊によって、墓所に運ばれ、棺を覆う国旗、…
「 『国破れて霞が関あり』の現実 バラ撒きでなく、ムダづかい防止を競え 」
『週刊ダイヤモンド』 2009年8月29日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 802 若林亜紀さんという、ご本人に言わせれば「変わった経歴を持つ」ジャーナリストがいる。 厚生労働省の外郭団体で特殊法人の日本労働研究機構(現在は独立行政法人労働政策研究・研修機構)で「労働白書」などの出版に、10年間、携わった。ところが、そこですさまじい公金の浪費と不正を目にする。彼女は考えたすえに…
「 民主党、霞が関改革に赤信号 」
『週刊新潮』 2009年8月27日号 日本ルネッサンス 第375回 総選挙の争点のひとつは公務員制度改革である。民主党は天下りを「官製談合や随意契約など税金のムダづかいの原点」と断じ、「天下りの背景となっている早期退職勧奨を廃止」、つまり天下りを全廃すると言ってきた。だが、民主党政権では、天下り全廃は出来ないだろう。むしろ、人事院と労働組合の連携に民主党が加担し、現在よりも尚酷い役人天国体制が作…
「 教育の危機を直視し親守詩(おやもりうた)を広める愛媛県、香川県 」
『週刊ダイヤモンド』 2009年8月15・22日合併号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 801 世界各国に子守詩(こもりうた)はあっても、親守詩(おやもりうた)があるのは珍しい。このユニークな「親守詩」は司馬遼太郎の『坂の上の雲』で知られる愛媛県松山市で生まれた。生みの親は明星大学の髙橋史朗教授だと言ってよいだろう。 髙橋教授は現代日本の教育の荒廃は、よき家庭教育が消えたことが…













