櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

コラム

2011.04.14 (木)

「 中国国防白書に見る軍事的脅威 」

『週刊新潮』 2011年4月14日号 日本ルネッサンス 第456回 4月1日、中国国家海洋局所属の航空機が東シナ海の中間線周辺の公海上で監視活動を展開していた海上自衛隊の護衛艦「いそゆき」にまたもや異常接近した。3月26日に続くあからさまな対日示威行動である。 航空機はいそゆきの周りを2周し、最接近時の高度は約60メートル、護衛艦までの水平距離は約90メートルだったという。国際慣例上、それ以…

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2011.04.09 (土)

「 国民が菅首相に求めるのはしっかりとした全体像と方向性 」

『週刊ダイヤモンド』   2011年4月9日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 882 菅直人氏には首相としてすべきことがわかっていない。国難に当たって十分機能しているとはとうてい思えない首相を、なぜ国民が支持する姿勢を見せているのかも、わかっていない。10%台に落ちていた首相の支持率が地震、津波、原発事故の国難の中で30%台半ばに急上昇したのは、国民の理性である。今は指導者への批判…

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2011.04.07 (木)

「 国難の中、困ったときの友こそ真の友 」

『週刊新潮』 2011年4月7日号 日本ルネッサンス 第455回 巨大地震と巨大津波はいまも尚、原発事故で被害を広げつつある。菅直人首相は自衛隊24万人の内10万人に加えて予備自衛官6,000人を投入した。国難対処に軍事力の半数近くを集中展開するという緊急事態の下で私たちは改めて、幾つかのことに気づかされる。第一は国際社会には善意も溢れていれば、国難に陥った日本の隙を突いてくる悪意も存在する…

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2011.04.02 (土)

「 力を発揮した自衛隊、警察、消防隊 国家は組織があって初めて機能する 」

『週刊ダイヤモンド』   2011年4月2日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 881 岩手県花巻市の会社経営者、藤沼弘文氏(六十代)は、東日本大震災の翌日、地元の災害救助隊の活動を開始した。藤沼氏がつくった組織で、地元企業約110社で構成する。年会費2万円、年間総収入200万円余で、たとえば阪神淡路大震災では自転車200台を、新潟県中越地震ではパン1万食を送るなどの援助に当たってき…

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2011.03.31 (木)

「 国難に総力結集出来ない菅首相 」

『週刊新潮』 2011年3月31日号 日本ルネッサンス 第454回 緊急時における原子力発電の三つの鉄則、「止める、冷やす、閉じ込める」は福島では3月22日現在、「止める」だけが守られている。 米国の雑誌『タイム』は3月28日号の日本特集で、「世界で唯一地震予知システムと津波の警告システムを構築した」日本で、地震発生時に福島第一原発が止まり、さらに建屋が爆発したことは蒸気圧を逃すための「設…

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