「 デンマークの鯨漁は認められ日本のイルカ漁が糾弾される理由 」
『週刊ダイヤモンド』 2011年4月30日・5月7日合併号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 885 東日本大震災で明らかになった最も深刻な問題点の一つが、いまさらではあるが、日本の情報力の欠如である。 情報力の基本は、(1)正確な情報の入手、(2)誤解を招かずわかりやすく伝える、(3)最速のタイミングを計る、に尽きる。今回の原発事故では、明らかに日本政府の情報力の弱さが被害拡大…
「 増税が復興の真の支えとなるのか 」
『週刊新潮』 2011年4月28日号 日本ルネッサンス 第458回 菅直人首相肝煎りの復興構想会議が発足した。東日本大震災発生後約ひと月の間に設置された諸々の会議の内、少なくとも20番目の会議だ。 同会議が発表されたのは4月11日。前日の統一地方選挙の敗北の印象を打ち消すかのようなタイミングだった。統一地方選では鳩山由紀夫、菅直人、岡田克也三氏の地盤である北海道、東京、三重の知事選すべてで…
「 チェルノブイリの教訓に学ぶ放射性物質の不拡散の重要性 」
『週刊ダイヤモンド』 2011年4月23日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 884 東京電力福島第一原子力発電所事故の影響について、全米医師会が日本に送った原発事故の専門家で第一次支援調査団長のチャム・ダラス博士の話を聞いた。氏はジョージア大学の教授でもあり、チェルノブイリ原発事故直後から10年間にわたって、定期的に現地を訪れ、健康被害調査を行った。氏の調査はすでに約25年にな…
「 最悪の原発事故、情報公開の徹底を 」
『週刊新潮』 2011年4月21日号 日本ルネッサンス 第457回 枝野幸男官房長官は11日、福島第一原発から半径20キロの同心円内を一律に避難区域とするのでなく、地形、風向き、放射線量などを考慮して地域毎に避難指示を出すと発表した。 この方針転換によって飯舘村、南相馬市、浪江町、葛尾村、川俣町が新たに「計画的避難区域」に指定された。右の市町村は全面積、或いは一部が20キロ圏外だが、年間2…
「 普通に暮らそうと呼びかけた花巻市長の復興への思い 」
『週刊ダイヤモンド』 2011年4月16日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 883 東日本大震災の発生からひと月が過ぎようとしている。地震と津波ですさまじい被害を受けた人びとの生活再建のメドはまだ立っていない。原発事故はいまだに収束できないでいる。 けれど、とにもかくにも、日本は立ち直りに向けてしっかり踏み出さなければならない。そんなときに、日本相撲協会が夏場所を技量審査の場…













