櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

コラム

2014.07.03 (木)

「 河野、谷野両氏を国会喚問せよ 」

『週刊新潮』 2014年7月3日号 日本ルネッサンス 第613回 6月20日に公表された河野談話作成経過の検証報告書は一歩前進だったが、最も本質的なことには触れずに終わっている。昭和史研究の第一人者のひとり、秦郁彦氏を交えた検討チームが表面的な検証しかなし得なかった理由は、報告書発表後の委員らのコメントから推測可能だ。外務省が、一貫して「穏便に穏健に」と、牽制したというのだ。 安倍晋…

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2014.06.28 (土)

「 いてつく冬の嵐に晒される中国の“知”の世界 」

『週刊ダイヤモンド』   2014年6月28日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1040 中国で言論弾圧が激化していることは広く報じられてきた。それでも驚いたのは、学問、研究分野の取り締まりがさらに厳しくなり、まともな研究が到底、望めなくなっていることだ。中国の知の世界はいてつく冬の嵐に晒されている。 中国共産党中央規律検査委員会が6月16日までに、中国社会科学院は「海外勢…

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2014.06.26 (木)

「 混沌を極める米外交と日本の針路 」

『週刊新潮』 2014年6月26日号 日本ルネッサンス 第612号 イラク情勢が激変中である。オバマ大統領の中東政策は破綻したというべき大変化が起きている。 6月10日時点で、アルカイダより尚、過激だとされる「イラク・アルシャムのイスラム国」(ISIS)が、イラク北部の都市モスルを奪い、ティクリートを攻め、シーア派の聖地であるサマーラをも攻撃しつつ、南進を続け首都バグダッドに迫りつつ…

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2014.06.21 (土)

「 戦闘機の異常接近で見えたシビリアンコントロールなき中国 」

『週刊ダイヤモンド』 2014年6月21日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1039  中国は果たしてシビリアンコントロールの国か。中国人民解放軍は勝手に行動しているのか。この問いに一連の“異常接近”が答えてくれる。 6月11日午前、中国人民解放軍のミサイル搭載のSU27戦闘機二機がまたもや自衛隊の情報収集機に30~45メートルまで異常接近した。危機に晒されたのは、航空…

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2014.06.19 (木)

「 日本こそ学べ、騙しを旨とする孫子の兵法 」

『週刊新潮』 2014年6月19日号 日本ルネッサンス 第611回 中国の脅威に対処すべく、その行動と意図をどう読み解くかについて、日本の見方は常に大きく二分されてきた。中国の発する言葉に焦点をあてて、その行動の背景を解説し、中国の「蛮行」にもそれなりの理由があるとする、いわゆる親中的な見方と、中国の行動に焦点をあてて、その言葉との乖離に疑問を呈する見方である。 どちらの見方に立つに…

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