「 天皇の譲位問題は時間をかけた議論が重要 それ以前に必要な秋篠宮家への手厚い支え 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年12月10日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1161 天皇の譲位を認めるべきか否かについての専門家16人からの意見聴取が11月30日に終わった。意見は大きく3つに分かれている。(1)譲位を恒久的制度とする、(2)譲位を認めつつも、今回限りの特別措置とする、(3)譲位ではなく摂政を置く、である。 私は専門家の1人として、天皇陛下のお気持ちに…
「 時代の趨勢も、その本質も見ないメディア 」
『週刊新潮』 2016年12月8日号 日本ルネッサンス 第732回 11月23日、シンクタンク「国家基本問題研究所」のセミナーには約800人の聴衆が参加した。「トランプ政権と日本の決断」と題して約3時間半、活発な議論が続いた。会場後方には各テレビ局のカメラが並び、新聞社及び雑誌社の記者も取材した。 マスコミ席の近くに座っていた一般会員の若い女性が、私に語った。 「セミナーの間…
「 明治天皇に見る、存在するだけで国家の求心力であり得る皇室・天皇の役割 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年12月3日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1160 3・11の悲劇で日本人が意気消沈していたとき、日本研究の重鎮、ドナルド・キーン氏は日本国籍を取得して日本人となった。氏は『明治天皇を語る』(新潮新書)で明治天皇の人柄について詳述し、愛情を込めて「ようするにかなり変わった日本人だった」と評している。 「刺し身が嫌い、花見も嫌い、清潔さに興味…
「 日本と世界が知るべき日本軍の真実 」
『週刊新潮』 2016年12月1日号 日本ルネッサンス 第731回 近隣諸国から歴史問題を突き付けられる年月が重なり、それでなくても、GHQの占領政策に始まる戦後教育で「軍国主義」の弊害を教えられてきた日本人は、軍や戦争などというと、ほぼ自動的に全て悪いことばかりだったと思いがちだ。 「日本だけが悪くて戦争をしたのではない。戦争に至った事情をよく見れば、当事国全てに相応の原因と責任が…
「 ダライ・ラマ法王14世が語った3つの事柄に対するコミット 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年11月26日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1159 11月16日、チベット仏教最高位のダライ・ラマ法王14世は、赤い法衣から右腕を出したまま、にこやかに車から降り立った。衆議院第1議員会館大講堂で超党派の議員団が主催する法王の特別講演会が行われるのだ。 私は議員ではないが、同会の世話人就任を依頼された。理由は5年前、シンクタンク「国家基…













