「 日露交渉、一本とられた日本 」
『週刊新潮』 2016年12月29日、2017年1月5日号 日本ルネッサンス 第735回 柔道流に表現すれば、日本は一本とられたということだ。 12月15、16の両日、山口県長門市と東京で行われた日露首脳会談には辛い点をつけざるを得ない。平和条約締結にも北方領土の帰属問題にも進展は見られないまま、経済プロジェクトが先行する形になった。 日本の「敗北」の背景には、都合16回の…
「 朴大統領弾劾運動の背後に北朝鮮勢力 現実になりそうな「韓国の消滅」 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年12月24日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1163 大韓民国という国が消滅する。フィクションのようなことが、現実になるかもしれない状況が生じている。 崔順実(チェ・スンシル)という女性実業家に便宜を図り、国政への介入を許した朴槿恵大統領は弾劾されたが、機密情報を民間人に漏らすなどしており、仕方がないことだろう。同時に、弾劾に向けて暗躍…
「 日本が「拉致」を解決できない理由 」
『週刊新潮』 2016年12月22日号 日本ルネッサンス 第734回 10月下旬、都内の友愛会館で開催された拉致問題解決を目指す集会で横田早紀江さんが近況を語った。 「主人の具合がはかばかしくありません。私自身も、あちらこちら具合が悪くて困っています」 めぐみさんが拉致されて来年で40年、北朝鮮にいると判ってからでもすでに20年が経つ。13歳の少女は来年53歳になる。 …
「 トランプ氏の台湾政策に中国が反発 求められる現実政治の注意深き戦略 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年12月17日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1162 次期米国大統領、ドナルド・トランプ氏は大統領に当選して以来、中央情報局(CIA)をはじめとする米国の16に上る主要情報機関のブリーフィングをほとんど受けていない。 通常、次期大統領は当選から実際にホワイトハウス入りするまでの2カ月余りの間、熱心にこれら情報機関の進講を受け、大国米国の…
「 日露関係を左右するプーチンの人柄 」
『週刊新潮』 2016年12月15日号 日本ルネッサンス 第733回 ウラジーミル・プーチンロシア大統領の来日が近い。12月15日には安倍晋三首相の地元、山口県長門市で、翌日には東京で、会談が行われる。 首脳会談に向けた最後の準備に岸田文雄外相がロシアを訪れたが、岸田氏を迎えるロシアの雰囲気は控え目に言っても厳しかった。 2日、氏はサンクトペテルブルク市で1時間50分待たさ…













