「 ここまで来た、韓国の北朝鮮化 」
『週刊新潮』 '06年11月16日号 日本ルネッサンス 第239回 11月6日、韓国国会で盧武鉉大統領は施政方針演説を行い 、北朝鮮への支援策の継続を明言した。金剛山観光事業と開城工業団地での経済活動を継続するというのだ。 金剛山への韓国人の観光旅行は、韓国政府の援助で行われている。小中学生の修学旅行先にも指定され、旅費の大半が国費で賄われる。これまでに同事業だけで540億円が北朝鮮に流…
「 日本は韓国保守派と連帯せよ 」
『週刊新潮』 '06年11月2日号 日本ルネッサンス 第237回 “韓国の盧武鉉大統領が前のめりになって金正日総書記の懐に飛び込みそうになっている、その背中を米国が厄介払いをするかのように突き飛ばす” 私が諷刺漫画の著者なら、今週はこんな絵柄を描いたであろう。そしてその先に起こり得る混乱は、どこかで見たことのある悲劇、あの朝鮮戦争である。 10月20日、ワシントンで開かれた米韓両国の安全保…
「 テポドン発射は現実の脅威 経済制裁にとどまらず政府は日本防衛の軍事的備えを急げ 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年7月15日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 649 7月5日、北朝鮮が長距離弾道ミサイル、テポドン2号一発を含む六発のミサイルを日本海に向けて発射した。 ミサイル発射の報告を受けたブッシュ大統領は、直接的に米国への脅威となるわけではないとして、予定どおり家族とともに米国の独立記念日の行事に参加し、団欒の時を過ごしたそうだ。この種の“無視”…
「 盧政権の新聞規制に違憲判決 」
『週刊新潮』 '06年7月13日号 日本ルネッサンス 第222回 独裁者は異論を排除する。メディアを規制し、言論表現の自由を制限することで、自分自身への批判や反対意見を封じ込めようとする。だが、歴史はそうした目論見が破綻することを教えている。 韓国の盧武鉉大統領がこれまでに作ってきた厳しい言論弾圧の法律を見れば、盧大統領こそ現代の独裁者になろうとしていることが見てとれる。その目論見は…
「 『民団』団長就任後に続く異常事態発生の不可解 河丙鈺氏はいったい何者か? 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年7月8日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 648 在日本大韓民国民団(民団)を舞台にして発生した異常事態に対して、長年、日本と韓国の相互の発展に尽くしてきた民団の良識派の巻き返しが行なわれている。 異常事態の進行は、5月17日に突然発表された「民団・総連5・17共同声明」によって明らかになった。同声明は、約45万人のメンバーを擁する民団…
「 一層進む、北朝鮮の韓国併合 」
『週刊新潮』 '06年6月22日号 日本ルネッサンス 第219回 盧武鉉政権の狂乱が続いている。まともな政権では考えられない異常事態が続出し、北朝鮮による事実上の韓国併合の危険性が高まりつつある。北主導の統一政府は、金大中前大統領が長年提唱してきた連邦政府の形をとると見られている。 金大中氏は対北朝鮮宥和策を進め、韓国を大きく左に傾かせてきた。2000年には金正日総書記との南北首脳会…
「 歴史認識で折り合えなくとも拉致問題解決への取り組みが韓国との協力関係の糸口に 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年6月10日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 644 去る5月28日、東京・日比谷公会堂で「第10回拉致被害者全員救出を求める大集会」が2,000人を集めて行なわれた。初回からかかわってきた者として感慨深い。それは第一に、足かけ10年が過ぎてもまだ、横田めぐみさんはじめ数百人が北朝鮮に捕らわれたままであること。その一方で、10年目にしてよう…
「 民団よ、日本社会の敵となるのか 」
『週刊新潮』 '06年6月1日号 日本ルネッサンス 第216回 5月17日に発表された「民団・総連5・17共同声明」は、朝鮮戦争後、半世紀以上烈しく対立してきた在日本大韓民国民団(民団)と在日本朝鮮人総連合会(総連)のあり得ない和解が現実になったことをはじめとして、全ての点で驚きだった。それは民団が、民団の一割程度のメンバーしかいない朝鮮総連に事実上、呑み込まれることであり、豊かで繁栄…
「 金正日打倒で日韓は協力せよ 」
『週刊新潮』 '06年4月27日号 日本ルネッサンス 第212回 日韓関係は、劇的に変化するサッカーゲームに似ている。ちょっとしたきっかけで流れが完全に変わってしまうのだ。 4月11日、横田めぐみさんの夫が、韓国の拉致被害者金英男氏である可能性が高いと韓国側に伝えられたとき、日韓両国の被害者家族が願ったのは、拉致を命令した金正日体制の崩壊に向けて、日韓両国民、両政府が協力することだった…
「 DNA鑑定で一歩前進した拉致問題解明に明らかな障害 “亡国の政治家”2人の関係 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年4月22日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 638 横田めぐみさんの夫は、韓国の拉致被害者、金英男(キムヨンナム)氏である可能性が高いというDNA鑑定の結果が、4月11日、発表された。 英男氏は、めぐみさんが拉致された翌年の1978年8月に、海水浴に出かけたまま行方不明となっていた。当時高校1年生だった氏は、現在44歳のはずだ。しかし、…