「 『日本支配』を目指す中国の野望 」
『週刊新潮』 '07年1月18日号 日本ルネッサンス「拡大版」 第247回 [特集] 緊急提言『日本が危ない』 【第1回】 「 『日本支配』を目指す中国の野望 」 1月4日、安倍晋三首相は年頭の記者会見で「わたしの内閣で憲法改正を目指したいと、当然、参院選でも訴える」と語った。 首相はさらに、「集団的自衛権の問題を…
「 存在しなかった『南京大虐殺』を材料に いまだ日本非難を続ける中国の戦略 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年12月23日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 671 12月2日、NPO法人の北朝鮮難民救援基金とカチン女性協会が、東京・東麻布の中国大使館前で抗議行動を行った。一つは、中国政府はこれまで、脱北者を逮捕しては北朝鮮に送り返してきたことに対してだ。送還された脱北者は収容所送りとなり、拷問され、命を落とす例も少なくな…
「 悪夢のような中国進出の実例 」
『週刊新潮』 '06年12月21日号 日本ルネッサンス 第244回 安倍晋三首相の訪中を機に、日本の技術、経営手法、資本を求める中国側の働きかけが熱を帯びている。 そこで、中国進出を熱心に説かれ、約5年間を彼の国で頑張ったある東北の企業の実例を見てみたい。 「旭エンジニアリング株式会社」は資本金2,500万円、社員75名の農機具メーカーだった。現在は自動車生産用のロ…
「 金正日体制をまた一歩崩壊に近づけた中国による北朝鮮聖地での軍事訓練 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年12月16日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 670 朝鮮半島問題の専門誌「現代コリア」(2007年1・2月号)の佐藤勝巳、花房征夫両氏の対談がおもしろい。 佐藤氏は現代コリア研究所所長、花房氏は東北アジア資料センター代表である。花房氏は過去3年間、毎年、中朝国境2,000キ…
「 拉致で初の国際会議、狙いは中国 」
『週刊新潮』 '06年12月7日号 日本ルネッサンス 第242回 北朝鮮の6か国協議への首席代表、金桂寛(キムゲグアン)外務次官が11月28日、強気の発言を行った。 「核実験を通じて、我々に対する制裁の圧力に対応できる防御策をとっているので、堂々と話ができる」 「(米国との争点は)余りにも多い。今から絞らなければならないので話し合ってみないとわからない」 核保…
「 インドの領土も中国領だと言ってのける胡錦濤国家主席の笑い飛ばせぬ冗談 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年12月2日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 668 11月19日に閉幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議では、中国の胡錦濤国家主席の攻勢が目立ち、中間選挙で敗北した米ブッシュ大統領は心なしか精彩を欠いた。 胡主席にとっては、すべての歯車が順調に回り始めた感があるのではないか。ま…
「 中国に芽生える新しい歴史認識 」
『週刊新潮』 '06年11月9日号 日本ルネッサンス 第238回 中国国内に、事実に沿って理性的に歴史を考えようとする人々が少数ながら存在する。中国共産党のイデオロギーに囚われず、自らを弱者と位置づけてひがむこともなく、歴史事実を歪曲することもなく、中国共産党政府の歴史教育政策を真っ向から批判する人々だ。 日中対訳で日本僑報社が出版した『中国の歴史教科書問題』(袁偉時著、武吉次朗訳)、『「氷…
「 中国の本質を世界に知らしめたチベット少年僧銃撃現場の公開映像 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年11月4日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 664 今、インターネットで、米国の動画投稿サイト「ユーチューブ」に、ぜひアクセスしてみてほしい。中国軍が、チベットの25歳の尼僧と12歳の少年僧を銃撃し、死に至らしめた映像が日本語字幕付きで配信されている。 2人は、当初73人のグループの一員だった。彼らは全員チベット人で、中国の弾圧から逃れて…
「 日本保有の国力すべてを支配下に置く これが中国共産党の対日基本戦略 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年10月14日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 661 私の手元に1972年8月に「国民新聞社」が出版した小冊子がある。「中共が工作員に指示した『日本解放』の秘密指令」という題で、中国の秘密文書「日本解放綱領」の訳本である。出版は、田中角栄首相が日中国交樹立に向けて走りに走っていた時期だ。 この小冊子は、安倍晋三新首相の中国訪問のこの時期、…
「 中国の本質を見ずしてその市場に心を奪われる経済界と世論の危険 」
『週刊ダイヤモンド』 2006年8月12・19日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 653 中国ほど厄介な国はない。この国とのかかわり方次第で日本の命運が大きく左右されるからこそ、その本質を見て付き合うことが大事である。ところが、肝心の中国の姿をはっきりととらえている人はまだ少ないのだ。 中国を見る目を曇らせる最大の要因が、中国市場なるものの魅力であろう。対中経済交…