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「 高速道路無料化を根本的に見直せ 」

道路公団」の検索結果: 35
2011.02.24 (木)

「 高速道路無料化を根本的に見直せ 」

『週刊新潮』 2011年2月24日号 日本ルネッサンス 第449回 国交省は2月9日、新たな高速道路無料化の社会実験区間を発表した。昨年度の区間を継続する一方で、6月から時間帯や車種を問わない無料化区間を329キロ延ばして計1,981キロ、全高速道路の22%に増やす。一方、トラックやバスなど中型車以上の夜間無料化区間を、北海道、東北、北陸日本海側、九州西岸などを中心に1,493キロ設けるという…

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2009.10.15 (木)

「 『道路独裁』が問う道路改革の真実 」 

『週刊新潮』 2009年10月15日号 日本ルネッサンス 第382回 久し振りに読みごたえのある本に出会った。「朝日新聞」経済グループの記者、星野眞三雄(まさお)氏の『道路独裁 官僚支配はどこまで続くか』(講談社)である。 氏は6年前に断行された小泉政権の「道路改革」を取材した記者である。なぜ、いま、6年前の道路改革を取り上げるのか。理由は簡単だ。道路民営化が偽物だったからだ。偽りの改革か…

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2009.03.19 (木)

「 甘い蜜の罠、高速料金値下げ 」

『週刊新潮』 2009年3月19日号 日本ルネッサンス 第354回 全国の高速道路で早ければ今月下旬にも大幅な料金値下げが始まる。これから地方部で実施される値下げによって、休日の地方での高速道路は「1,000円で乗り放題」になると喧伝されている。値下げに必要な財源、年間5,000億円は、特別会計の財源で賄うことになる。 与党のこの政策は、民主党の高速道路無料化案に対抗する形で急遽編み出された。…

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2008.10.04 (土)

「民主党の〝高速道路無料化案〟は真剣な議論に値するのではないか」

『週刊ダイヤモンド』  2008年10月4日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 758 自民党に麻生太郎氏、民主党に小沢一郎氏。真っ正面から闘う構図のなかで、私はどうしても、民主党の高速道路無料化の公約に注目してしまう。 財源はどこにあるのだといって、自民党が、同案をまともに取り上げないとしたら、大きな損失につながりかねない。なぜなら、現行の高速道路会社のあり方、つまり、小泉純一郎首相の…

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2008.04.26 (土)

「猪瀬直樹氏の“大反論”に反論する,それでも道路公団改革は失敗」

『週刊ダイヤモンド』   2008年4月26日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 737 「道路公団の民営化は失敗に終わった」と本誌3月22日号の特集「『道路』の暴走」に書いたら、元道路関係四公団民営化推進委員会委員だった猪瀬直樹氏が4月5日号で「道路公団改革は成功した」と「大反論!」した。後述するように氏の論は自己矛盾に満ちており、道路改革の失敗を認めず、成功だと言い張るのは、独り善…

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2008.03.22 (土)

「失敗に終わった道路改革を放置する福田政権の愚」

『週刊ダイヤモンド』   2008年3月22日号 【特集】 自民党税制調査会長の津島雄二氏は3月10日、日本記者クラブで会見し、道路特定財源をめぐる与野党の対立に触れて「弾力的な対応をしてもいい」「なにがなんでも(10年間で59兆円を高速道路建設目的で確保する)という人は党内でも少数派だ」と語った。 自民党首脳部でさえも、さすがにためらうのが、現在の野放図な道路政策だ。昨年11月に国土交通省が制定…

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2008.02.28 (木)

「 高速道路、相変らずの騙しの術 」

『週刊新潮』'08年2月28日号 日本ルネッサンス 第302回 道路問題についての国会論戦が面白い。2月15日、衆議院予算委員会で民主党の馬淵澄夫議員に質問された冬柴鐵三国土交通大臣が、「私は、人間限界がありますよ」「能力が追いつかないですよ」などと悲鳴に近い答弁を繰り返した。 馬淵氏をはじめ、笠浩史氏ら民主党議員の質疑から、10年間で59兆円を費やす「道路の中期計画」に関して重大なことが判明し…

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2008.02.09 (土)

暫定税率据え置きは公約への裏切り 雲散霧消する一般財源化問題

『週刊ダイヤモンド』   2008年2月9日号  新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 726 与党も野党も政治の要は「生活第一主義」の実現だと唱え、国会ではガソリンの暫定税率問題に焦点が絞られている。わかりやすく論じなければ、国民がついてこないという思いがあるのだろうが、きわめて限定的かつ単純化された問題提起は、あまりにも国民をバカにしているのではないか。 ガソリンの暫定税率問題は、小泉純…

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2006.09.28 (木)

「 道路改革、それぞれの顛末 」

『週刊新潮』 '06年9月28日号 日本ルネッサンス 第232回 いよいよ小泉純一郎氏の政権が幕を閉じる。小泉政治を彩ったドラマのひとつが道路公団民営化である。 明らかな失敗に終わった民営化の顛末も興味深い。まず道路公団元総裁の藤井治芳氏である。 氏は03年10月、国土交通大臣から解任され、それを不服として東京地裁に処分取り消しの訴訟をおこした。地裁は今年9月6日、藤井氏の訴えを棄…

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2005.07.16 (土)

「 東京湾アクアライン以上に“巨大な構造悪”を温存する道路公団民営会社のまやかし 」

『週刊ダイヤモンド』    2005年7月16日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 600回記念 拡大版 6月29日、午後1時過ぎから始まった東京高等検察庁(東京高検)による日本道路公団への家宅捜索は、翌日の午前3時半を過ぎる時刻まで続いた。橋梁工事にかかわる談合の摘発は、しかし、現在道路公団がそれに染まり、かつこれから誕生する6つの民営会社と日本高速道路保有・債務返済機構(機構)…

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