「 大目標を共有する勢力の結集が衆議院議員選挙後の大きな課題 」
『週刊ダイヤモンド』 2012年12月15日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 965 12政党が林立する衆議院議員選挙が眼前に迫っている。各政党の名前や各党の政策の詳細も不確かなまま、投票する人は少なくないだろう。 そんな中、12月6日の各紙は選挙予測を報じた。大筋において自公が過半数を取り、民主が100議席を割り得るとの見方だ。小選挙区制では信頼を失った党は議席を…
「 農地集約で競争力が増すコメ TPP参加で市場拡大を 」
『週刊ダイヤモンド』 2012年11月10日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 960 過日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に関して、農業を営む木内博一氏の話を聞いたが、驚きだった。ちなみに氏は農事組合法人和郷園の代表理事である。和郷園は「和を育み、郷土を愛し、園芸を志す」という標語から命名された。 野菜の産直組織から始めて21年目の今年、和郷園には92軒の農家…
「 有事の真っ只中のいま なぜ防衛予算の削減か 」
『週刊ダイヤモンド』 2012年10月20日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 957 野田佳彦首相の頬がぷっくり膨らんでいる。元々丸い体形ではあったが、他の国家指導者の就任1年或いは2年後の体形や外見と比べると、そこには大きな違いがある。小泉純一郎氏は就任1年もすると髪の白さが目立ち始めた。痩せ型の人がさらに痩せたことは、頬の肉がこそげ落ち、頬骨がさらに高くなったこと…
番組出演のお知らせ(2012年9月23日)
平成24年9月23日(日)21:00~22:49 NHK総合テレビ NHKスペシャル 「対立を克服できるか ~領土で揺れる日中・日韓~」 に出演します。是非ご覧下さい。 ―――――――――――――――――――――――――――――― ※ 番組内で触れた拙著は 『日中韓 歴史大論争』(文春新書)です。 櫻井よしこ 田久保忠衛 古田博司 vs. 劉 江永 歩…
「みぞソバ、赤マンマとともに安らぎを与えてくれるわが家のメダカ」
『週刊ダイヤモンド』 2008年8月9・16日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 751 わが家の小さな池に、12匹のメダカがやって来たのは、今年の4月下旬だった。 その約ひと月前に造った池は、現代風(いまどき)の呼び名でいえば、ビオトープである。深さはせいぜい20センチメートル、盥ほどのサイズだ。なだらかに足で固めた水辺にまず芹を植えた。茂ってくれば、摘んでお浸しにしよう。みぞソバ…
「 日本人が知っておくべき国際情勢を読み取る“ツボ” 」
『週刊ダイヤモンド』 2008年3月1日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 729 1979年のイラン革命のとき、世界は、イランが米ソいずれの陣営に入るのか、固唾をのんで見守った。国際社会では、米国に近かったパーレビ国王を倒したホメイニ師はソ連陣営に入るとの見方が有力だった。 だが、米国務省きってのアラブ通の人物は、イランは決してソ連の手には落ちないと断言した。なぜなら「ロシア人はけ…
「 町議の合意で議員報酬を日当制に 真の自治確立を目指す矢祭町の心意気 」
『週刊ダイヤモンド』 2008年1月19日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 723 「これが矢祭町の議員の心意気です。この自治の精神が他の自治体を刺激し、広がっていってほしいものです」 福島県最南端に位置する人口7,000人弱の矢祭町が、昨年12月28日、議員報酬を現行の月額制から日当制に変更すると決定したことを、前町長の根本良一氏はこう語った。 「月額20万8,000円の報酬から…
「 第二の国鉄、社保庁改革を急げ 」
週刊『週刊新潮』 2007年6月14日号 日本ルネッサンス 第267回 かつて、旧国鉄の職員らは、昼食時に80分の休憩をとった。夏の暑い日には60分の昼寝をした。日々、30分の入浴をした。 彼らはこれら全てを勤務時間内に行っていた。勤務時間を仕事もせずに過ごしながら、彼らは残業と称して職場に残った。1時間の残業でも、超過勤務手当は一律8時間分が支払われ、加えて翌日の午前…
「 日本を知れば消える反日感情 日中の人的交流が示す可能性 」
『週刊ダイヤモンド』 2007年6月2日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 692 過日、久しぶりに25年来の中国の友人に会った。ビジネスで大成功を収め、富豪となった友人夫妻は、文化大革命当時、紅衛兵だった。農村に下放され、現在も農村では日常茶飯の飢えの苦しみを存分に経験したそうだ。 彼らはやがて北京に戻り、大学を卒業し、日本に留学した。私との出会いはそのときで…
「 被爆地として理に適った姿勢を貫いた長崎市長への許されざる犯行に憤る 」
『週刊ダイヤモンド』 2007年4月28日・5月5日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 688 長崎市長選挙に立候補していた、伊藤一長(いっちょう)現市長への銃撃事件とその後の死亡の第一報は、被爆地長崎の反戦平和志向、前市長・本島等氏への銃撃事件の記憶とただちに結び付き、頭の中で伊藤氏の発言がよみがえった。 1995年、前市長の本島氏を破って当選した伊藤氏は、当…